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普及が進みつつある顔認証システム

2021/08/31
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 けんた:先日、友達のお兄さんが、スマートフォンの画面に顔を映してロックを解除しているのを見ました。

 熱血先生:「顔認証システム」と呼ばれる本人確認の方法だね。かなり前に開発された技術だけど、最近は、スマートフォンとかのロック解除のほかに、金融機関、コンサートやイベント会場、居住用マンションやオフィスビルなどの入場時、空港での出入国手続きなど、様々な場面で本人確認する仕組みとして役立てられているね。

 けんた:それぞれの人の顔を見分けてしまうとは、すごく技術が進歩しているんですね。

 熱血先生:識別には高度な人工知能(AI)の技術が役立てられている。AIは、人間の能力とは比べものにならないくらい、記憶能力や情報分析力が高いと言われているよね。その処理能力をもって、まず画像や映像から、目、鼻、口といった個人の特徴を読みとって記憶していく。そして、「ビッグデータ」と呼ばれる大量の情報を基に「この人は誰か」という判別作業を行ったり、カメラに映った人が事前に登録された本人かどうかの見分けを行ったりするんだよ。

 しょうこ:本人確認はパスワードの入力で行ったことはありますが、それに比べてどんなメリットがあるのでしょうか?

 熱血先生:パスワードは忘れてしまったり、誰かに情報を盗まれたりして悪用される心配があるけど、そういうリスクがないのがメリットの1つだね。顔の特徴はその人ならではの固有のものだから、偽造されることもないし、より正確に本人かどうかの識別ができる。このように人の体そのものを使った認証方法は生体認証といって、顔認証のほか、指の指紋認証、手の静脈認証などもあるよ。

 けんた:静脈認証は、銀行の現金自動預け払い機(ATM)のところで見たことがあります。

 熱血先生:指紋認証や静脈認証も精度が高くて情報を盗まれる心配がない点では同じだけど、最近、特に新型コロナウイルス感染拡大により、「非接触」で識別できる顔認証が重宝されているようだね。

 しょうこ:顔認証はカメラなどの前に立って顔を映す方法だから、指紋や静脈認証、パスワード入力のようにタッチパネルに触れる必要はないですね。衛生面で安心感があります。

 熱血先生:あとは、両手が荷物でふさがった状態でも、顔認証であれば荷物を置かずにそのまま建物に入場することができる。手軽なことも評価されているよ。

 けんた:つまり顔認証は、識別の精度が高くてセキュリティ機能も期待できるうえに、利便性が高いという点でメリットが大きいのですね。現在のコロナ禍では、みんなマスクをつけた状態だけど、それでも見分けられるのですか?

 熱血先生:マスクをつけたままでもその人の顔を識別できる高度な技術が進んでいるようだ。それに、男女問わず年齢を重ねるにつれて輪郭や顔の印象は変わっていくよね。そういう変化にも対応できるシステムが増えているようだよ。でも、まだ対応できていないタイプもあるみたいだから、使うシステムで精度に差がある点は、今後の課題点として指摘されている。

 しょうこ:顔認証を導入する場合は、精度が高いものを選びたいですね。

 熱血先生:あと、今後の課題としては、顔認証の際に取得した個人情報を安全に管理できるかということも指摘されているよ。

 しょうこ:確かにそれは重要です。自分の顔のデータが、勝手に他で使われていたり、見られていたりしたら、とても心配です。

 熱血先生:高度な技術を用いた便利なシステムだからこそ、そうした情報管理を徹底して不安を少なくして、より一層普及が進んでほしいと考えているよ。

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