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長期金利と短期金利

2021/03/25
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 けんた:最近父が住宅ローンの金利が上がるのではないかと気にしていて、特にアメリカの金利の動きを見ているみたいです。なぜでしょうか?

 熱血先生:確かに今、アメリカの長期金利が上昇傾向にあって、注目が集まっているね。

 しょうこ:長期金利ってどういうものなんですか?

 熱血先生:金利には長期(一年超)と短期(一年以内)があるんだ。
短期金利は「政策金利」とも呼ばれる。日本の場合は日本銀行が、短期金利の上げ下げを行うことで、経済が過熱したり冷え込んだりするのを調節しているんだ。だから、短期金利は、基本的には金融政策のもとで変動するよ。代表的な短期金利の指標は、「無担保コールレート翌日物」という、金融機関同士で担保を預けずに資金を借り、翌営業日に返済するような借り入れの金利があるよ。
一方、長期金利は、株式のように、市場参加者による債券の「買いたい」「売りたい」という需要と供給によって決まっていくんだ。国が発行する債券のうち、「10年物国債」の(流通)利回りが、長期金利の指標とされているよ。
最近の日本の金利を見ると、長期金利は、アメリカの長期金利の変動などの影響を受けて動きが出ているのに対して、短期金利は、政策に変更がないからほとんど動いていない状況だよ。

 けんた:金利が動くと、どのような影響があるのですか?

 熱血先生:金利は、為替相場という、異なる通貨が売買される際の交換比率や、物の値段など様々なものに関わってくるよ。足元では、株式市場に大きな影響を与えるのではないかと心配されているんだ。もともと、経済が回復し活発になっていく段階では、金利は上昇していくものだから、アメリカの長期金利の上昇は悪いことではないよ。だけど、あまりにも変動が急激なことから、株式市場も影響を受けて不安定な動きをしている場面が見られるんだ。

 けんた:金利の変動によって、僕たちの生活にはどんな影響があるのですか?

 熱血先生:身近なものでは、金融機関に預金として預けたお金につく利子や、住宅ローンなど金融機関等からお金を借りてローンを組んでいる人が払う金利に影響するよ。
なぜかというと、金融機関がこれらの金利を設定する際に、短期金利や長期金利の指標を参考にするからなんだ。
一般的には、普通預金や満期が1年未満の定期預金は短期金利、1年以上の定期預金は長期金利の水準をもとに決められているようだよ。

 しょうこ:では、普通預金の金利などは、日本銀行の政策で短期金利が上がらないと、なかなか上がっていかないわけですね。

 熱血先生:他にも、住宅ローンなどのローン金利も同じ考え方なんだ。住宅ローンには、返済期間中に金利が変動する変動金利型と、ずっと一定で変わらない固定金利型がある。変動金利型や短期の固定金利型は、短期金利に連動する場合が一般的のようだけれど、長期の固定金利型は、長期金利に合わせて決定されることが多いんだ。

 しょうこ:急に金利が上昇すると、ローンを組んでいる人やこれから組もうという人はちょっと困ってしまいそう。そう考えると、急激な変動があるのは、あまり好ましくないですよね。金利の動きは私たちの生活にも密接に関わっているので、経済の動きに合わせて金利も安定的に動いているか、注意深く観察することが大切ですね。

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