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新しいスポーツの形「eスポーツ」

2020/09/29
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 けんた:先生!eスポーツって知っていますか?
僕の友達のお兄さんが高校生で、プロライセンスを持っているんです。

 熱血先生:「eスポーツ(Electronic Sportsの略称)」は、コンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦を行うスポーツ競技として捉えられているものだよね。数年前から、特に海外で盛り上がりを見せているね。

 しょうこ:学校によっては部活でeスポーツをしていたり、全国の高校生が集まる大会に参加したりしているんです。

 熱血先生:現在は新型コロナウイルス感染症の拡大防止策で、大規模なイベント開催は見送られているけど、それ以前はeスポーツ観戦への人気が高く、大きな規模の大会だと1万人以上もの観客の熱気に包まれていたようだね。eスポーツの種類も、シューティングや格闘技など、様々なものがあって今も拡大中だよ。

 けんた:激しいアクション映画を観て盛り上がるような感覚でしょうか。

 熱血先生:日本は海外に比べてeスポーツの知名度が低く、普及が遅れていた印象があるけど、2019年には全国初となる、都道府県対抗のeスポーツ大会が茨城県で開催されたよ。それに、新型コロナウイルス感染症の拡大で少し事情が変わったかもしれないけど、2024年のフランスのパリで開催予定のオリンピック・パラリンピックにおいて、新種目としての採用が検討されていたところだったんだ。

 しょうこ:それは知りませんでした。でも、競技を行う選手も、観客もオンラインで参加できるのなら、新型コロナウイルス感染症との共存を意識した新しい社会でさらに注目を集めそうですね。

 熱血先生:僕もそう思うよ。解決しないといけない課題は色々あって簡単にはいかないかもしれないけど、将来的にオリンピックの正式種目として採用される可能性はあるだろうね。

 けんた:選手も観客も、オンラインでの参加者のすそ野が広がりそうですね。

 熱血先生:新型コロナウイルス感染症拡大前のデータでは、2017年に230万人だったeスポーツのファン数は、2022年にはその3倍以上の786万人まで拡大するとされているんだ。ファン数とは、試合や動画の視聴経験者を指すよ。

 けんた:最近は新型コロナウイルス感染症による巣ごもりで、インターネットを使う人達が増えているから、もっとファン数が増える可能性がありますね。

 熱血先生:あと、放映権やスポンサー、チケット代金など、経済に与える効果としての国内市場規模は、2017年はわずか3.7億円だったのが、2022年には100億円近くまで拡大を続けていくと見られているようだ。

 しょうこ:すごい経済効果ですね。しばらく大規模なイベント開催は難しそうだけど、盛り上がって欲しいなあ。

 熱血先生:もともとはeスポーツも、野球やサッカーなどの会場で選手が競い合う一般的なスポーツ大会のように、観客が直接会場に応援に集まってくることを前提に進められていたから、新型コロナウイルス感染症の影響を受けているんだ。無観客試合になったり、中止になってしまったりしているので、収益面ではかなりの痛手を負っているね。

 けんた:それは残念ですね。

 熱血先生:でも、オンライン開催という手段があるわけだから、世界中の誰もが参加できる機会がもっと増えれば、これからさらなる発展も考えられる。それに、全国の高校生が集まる大会の中には、文部科学省が後援を行って、日本の新しい文化として発展させていくことが期待される大会もあるんだ。
eスポーツは、経済への影響だけではなく、日本の新しい文化としての役割も期待できるかもしれないね。

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