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新しい仕事のあり方「ワーケーション」

2020/08/24
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 けんた:新型コロナウイルス感染症拡大防止対策で、最近は会社に出社せず、自宅などで仕事をする人が増えている、という話を先日しましたね。僕の父も家での仕事にだんだん慣れてきたみたいですが、この間の夏休みには、出かけた先でも仕事をしていました。

 熱血先生:今年は特にそういう人が多そうだね。今はコロナ対策で、会社への出社を極力控えた形で、仕事を進めることが要請されているから、遠隔地でも仕事ができるという選択肢が広まりつつある。もともとアメリカなどでは、休暇中に旅先で仕事をするやり方は、「新しい仕事のスタイル」として先行して広がり始めていたんだ。会社に所属しないフリーランスのスタイルの人など、働く時間を自由に決められる人を中心に利用する人が増えてきている。
この働き方は、英語で「働く」を表す「work(ワーク)」と、「休暇」を表す「vacation(バケーション)」を組み合わせて、「ワーケーション」と呼ばれている。新型コロナ問題が発生する前から日本でも少しずつは注目されていたんだけど、最近はより一層の関心を集めているようだね。

 しょうこ:いろいろな仕事のスタイルがあるんですね。今までの働き方と比べてどんな点が違うのでしょう。

 熱血先生:これまで、海外と比べると、一般的に日本人は長期休暇を取らないといわれてきた。それは、休暇で仕事場を離れると、周りの人に迷惑がかかるから休みづらいと考える人が多いからなのかもしれないんだけど、休暇中に仕事をし、それを勤務時間に組み入れることが認められれば、そういう心配をしなくてもこれまでよりもっと長く休みを取れて、家族とのコミュニケーションもより多く取れるというメリットも生まれるかもしれないね。

 けんた:父は、気分転換がしやすく、会社にいる時より「いいアイデアが生まれて仕事の能率が上がる」と話していました。

 熱血先生:ただ一方で、ワーケーションについては、問題点も指摘されているよ。特に旅行先などでは、自分でうまく時間管理をし、仕事に集中できる人なら効果的だと思うけど、反対に、仕事とそれ以外の切り替えが難しく、集中できなくてミスしてしまったり、夜遅くまで仕事を続けて結局働く時間が長くなってしまったりすることもあるかもしれない。

 けんた:ワーケーションに向いている人と、そうでない人がいるのかな。

 熱血先生:そうだね。雇う側となる会社から見ても、時間管理や仕事への集中度合いという点は心配な部分だけど、本当にしっかり仕事に取り組んでいるのかどうか、目が届きにくく管理や評価がしづらくなってしまうかもしれない。それに仕事と休暇の境目があいまいになるため、もし仕事に関連したことが原因でケガや病気をした際に、責任はどこにあるかという判断も難しくなるね。

 しょうこ:たしかに、仕事をサボっているようなことがあると困りますね。ケガをしてもそれが仕事によるものかどうか判断するのも大変そう。

 熱血先生:さらにセキュリティの問題もある。仕事内容によっては会社の重要な秘密事項を扱っている場合もあるから、会社外で仕事をして、もし情報が外部に漏れるようなことがあると、会社の信用にも関わる。特にインターネットを使う場合は、会社外だとセキュリティ対策が万全でないことが多いのでそのリスクは高くなるよ。

 しょうこ:旅行先で仕事用のパソコンを盗まれたり、失くしたりする心配もありますね。

 けんた:多様な働き方の特性・特徴を理解したうえで、自分に合わせた働き方を選択していくことが大切ですね。

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