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持株会社とは

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 けんた:ソフトバンクが12月に株式上場すると聞きました。同じ名前の上場会社が既にあるのでちょっと不思議な感じがします。

 熱血先生:そうだね。正確には、今上場している会社はソフトバンクグループ、そして今度上場するのがソフトバンクだよ。ソフトバンクグループは、「持株会社」として、傘下のグループ会社の株式を保有して、グループ全体の経営戦略の指揮をとる存在なんだ。そして、グループ会社の中にある企業の1つであるソフトバンクは、通信事業を行う会社という位置づけになるんだよ。

 けんた:なるほど。持株会社って初めて聞く言葉です。

 熱血先生:2000年以降、日本の企業には「〇〇グループ」とか、「〇〇ホールディングス」とか、そういう名前の会社が増えてきた。これはだいたいが持株会社、というスタイルをとっている会社のことだよ。持株会社にすることで、経営を行う部門、各事業を行う部門がそれぞれ「単独の会社」として存在することになるんだ。

 しょうこ:言われてみると、「○○グループ」とか「○○ホールディングス」とかっていう会社、結構聞きます。持株会社にするメリットは何でしょう?

 熱血先生:ソフトバンクグループのように国内外で様々な事業を行っている会社などは、企業内に複数の事業部門を抱えていると、各事業についてトップが判断を下さないといけなかったり、トップに話が届くまでの間にたくさんの人が介在して、意思決定に時間がかかったりしまうんだ。そこで持株会社化して各事業部門を子会社化し、事業運営をその会社に任せることによって、意思決定のスピードを早くすることができるんだよ。

 しょうこ:それはいいことですね。

 熱血先生:持株会社の経営者はグループ全体の戦略を考え、各子会社はそれぞれの事業に集中することで、それぞれの担うべき責任が明確になるし、会社の中の1つの事業部門の責任者が、単独の会社のトップとして経営経験を積むことで、将来のグループ経営の人材として育成できたりもする。また、今後の事業展開を見据えてその事業に適した人材を配置したり、事業の内容に沿った人事制度を整えたりできるよ。

 けんた:なるほど。

 熱血先生:加えて、企業同士が合併したり、ある事業部門を買収したりする「M&A」を行う時などに動きやすいというメリットもあるんだ。経営と事業部門が一体になっているこれまでの会社のスタイルよりも、経営と事業部門とは切り離されていてスムーズに進みやすいんだ。

 けんた:持株会社のスタイルは、様々な事業を展開する会社や、新しい分野に進出しようという会社には適しているんですね。

 熱血先生:もちろん良いことばかりではなくて、子会社それぞれに総務部門、経理部門、人事部門などを置かなければならないので、コスト負担が増えるといったデメリットなどもあるよ。でも上手に運営していけば、効果が期待できるんじゃないかな。

 しょうこ:それぞれの会社が良い方向に成長していったらいいですね。

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