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「人生100年時代」と言われる時代に

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 しょうこ:最近、「人生100年時代」という言葉をよく聞きますが、これは私たちが長生きすることを意味しているのですか?

 熱血先生:「人生100年時代」とは、多くの人が100年生きることが当たり前になる時代が来るということだよ。イギリスのリンダ・グラットンの著書「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)-100年時代の人生戦略」(2016)によると、日本では2007年生まれの半数が107歳よりも長く生きる、と推計されているんだ。政府は2017年に「人生100年時代構想会議」を設置して、国を挙げて人生100年時代を見据えた経済や社会のシステムの整備を進めていこうとしているよ。

 けんた:100年かぁ。確かに長生きをするお年寄りが増えているように思うけど、僕たちはまだ10代だから、実感がわかないなあ。

 熱血先生:そうかもしれないね。厳密にいうと、今の状況では平均的に80~90歳当たりで寿命を迎える人が多いようだ。2016年の平均寿命は男性が80.98歳、女性が87.14歳だったんだけど、2065年、つまりけんたくんやしょうこさんたちが60歳を過ぎたころには、男性は84.95歳、女性は91.35歳まで伸びると試算されている。

 しょうこ:長生きするのは良いことだと思いますが、寿命が延びて100歳を超えるようになると何が変わるんですか?

 熱血先生:これまでは、人生80年時代といわれ、ライフコースは、「教育を受ける期間→仕事をする期間→引退して余生を過ごす期間」という3ステージを順々に歩んでいくと考えられてきたんだけど、100歳まで生きることになると、これは現実的ではなくなって、「マルチステージの人生」へと変化していくといわれているんだ。

 けんた:「マルチステージの人生」って、どんなものなんですか?

 熱血先生:決まったライフコースではなくて、個々人が経験やキャリアを通じて、変化に柔軟に対応していくことだよ。そのような人生では、仕事、健康、人脈・パートナーが大切になってくるといわれているよ。

 しょうこ:私たちはどんなことを心掛けていけばいいのでしょうか?

 熱血先生: これは先生たちの世代にもいえることだけど、まずは、少しでも長く働いて収入を得られるように取り組んでいくことじゃないかな。これまでは60歳で定年退職を迎えるのが一般的だったけど、100歳まで生きる時代に対応するために、働く側も働く場を提供する側も変わっていく必要がありそうだね。

 しょうこ:いろいろな生き方、働き方が選べるようになるといいですね。

 熱血先生:そうだね。あと、今、定年退職後の生活は、国からもらえる「年金」で、ある程度賄えるけど、この年金の支給を後ずれさせようという議論もある。だから年金だけに頼るのではなく、長い人生を充実させていくための工夫が必要かもしれないね。例えば、自分自身でお金を貯めたり、増やしたりすることとかね。

 けんた:お金の勉強も少しずつしないといけないなぁ。

 熱血先生:それに、100年という期間をより充実したものにするために、学び続けることも大切なんじゃないかな。政府は、何歳になっても学び直しができる「リカレント教育」を後押ししているよ。自分を豊かにする学習をしたり、資格取得に励んだり、何かのスキルを身に付けて社会に役立つ取り組みをしたりする人もいる。また、歳を取ってからも続けられる趣味を持って、新しい仲間を作るのもいいね。こうしたことが長く生きる上での「生きがい」につながるかもしれないよね。

 しょうこ:せっかく長く生きられるのだから、お金の面でも気持ちの面でも豊かに過ごせるようにしたいですね。

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