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会社同士が合併などを行うM&A

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 けんた:最近、有名な日本の会社が海外の会社を買収したという話を新聞で見ました。買収って、会社が会社を買うということですか?

 熱血先生:そうだね。会社は創業した後にずっと単独で事業を行うわけじゃなくて、他の会社と協力しながら発展していく会社もあるよ。例えば、別の会社をまるごと買い占める買収をしたり、他の会社と一つになるために合併をしたり、お金を出し合って新しい会社や部門を作ったり、お互いに協力して仕事をする契約を交わす場合もあるんだ。こうした動きをまとめて、経済の専門用語では「M&A(Merger and Acquisition(合併と買収)」と呼んでいるんだよ。

 しょうこ:私にとっては聞いたことのない言葉です。 例えば、会社が会社を買うって、どんなメリットがあるのですか?

 熱血先生:分かりやすく例えるために、Aというケーキ屋さんとBというコーヒー屋さんがあったとしよう。Aのケーキ屋さんが事業を拡大するためにコーヒーを売る新事業にも乗り出そうと考えたとするよ。ただし、そのためには新たにコーヒー販売のノウハウを習得する必要があるよね。でもそれをしっかりやろうと思うと時間もお金もかかってしまう。

 けんた:確かにそうですね。

 熱血先生:そうした時に、お金を払ってBのコーヒー屋さんを丸ごと買うこと(買収)ができれば、Bのコーヒー販売のノウハウを生かしてAはコーヒー販売が始められる。ざっくりというとそういうことなんだよ。

 しょうこ:なるほど。Bの経験があればAもゼロから始めるより安心ですね。

 熱血先生:M&Aにはいろいろな形態があると話したけど、必ずしも会社をまるごと買わなくても、合併や提携等の方法でも、Aはコーヒーのビジネスを始めることができる。

 けんた:確かに、Bの実績をAの事業で生かせれば、スムーズに行きそうですね。

 熱血先生:あとは、Aは合併とか提携とかで、Bのお客さんを新しく取り込めるメリットもあるよ。

 しょうこ:そうですね。

 熱血先生:お客さんにとってはケーキだけしか売っていないお店よりもケーキもコーヒーも両方売っているお店の方が魅力的に映ることもあるよ。そうなると新たなお客さんが来る可能性もある。AにもBにもいい影響が出て、お互い都合がよくなる相乗効果が期待できるね。

 しょうこ:それは素敵ですね。何か問題はないのでしょうか。

 熱血先生:M&Aは必ずしも全てのケースで成功するとも限らないんだ。今先生が話したようなAにもBにもいい効果が出なくて、結局新しいお客さんが得られなかったり、合併をするときにお金がかかりすぎたりすることもあるよ。それに、AとB、お互いの会社の風土が合わなくて、従業員が働きづらいと感じてしまうことも少なくないみたいなんだ。そうすると、結局優秀な従業員が離れてしまうことになって、会社にとっては損失になることもあるんだよ。そもそも、Bにだって都合があるわけだから、Aと一緒になることを望んでいないかもしれないよね。

 けんた:そういう難しさもあるのですね。

 熱血先生:そうだね。事前にしっかり調査したり、お互いの考えをよく理解しあったり、綿密な準備も必要だね。

 しょうこ:新聞記事のM&Aがどうなっていくのか、今後見守っていきたいと思います。

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