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海外旅行者の増加と出国税の導入

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 しょうこ:この間のゴールデンウイーク、初めて海外に旅行に行ってきました。空港がすごく混んでいてビックリしましたよ。

 熱血先生:連休の前に旅行会社が出した見通しでは、国内と海外を合わせた旅行者は前年より1%増えて、2500万人近くにのぼるとのことだったね。最近、会社では「働き方改革」といって、仕事を効率よく進めて勤務時間を短くし、家族や友人たちと有意義な時間を過ごすように勧める動きが強まっている。旅行に出る人が増えているのは、その影響もありそうだね。

 けんた:会社で長めのお休みが取りやすくなれば、海外に行く人も増えそうですね。

 熱血先生:そうだろうね。ただ、来年2019年1月からは少し新しい動きが加わって、「国際観光旅客税」という税金が日本で登場することになるんだよ。いわゆる「出国税」と呼ばれるものだけど、日本人を含めて、日本から海外に出国する人に課される新しい税金だね。飛行機と船を使って出かける人が対象になるみたいだよ。

 しょうこ:1人どれくらいかかるのですか?

 熱血先生:出国1回につき1000円だよ。この課税によって年間400億円の税収増が見込まれているね。

 けんた:海外に行く人に税金かあ。まだピンとこないですが、どんなことに使われるのでしょう?

 熱血先生:そこが今、国会でも検討されているところだね。実は、これまでも飛行機に乗って海外に出かける人には空港施設利用料として、飛行機のチケットにその料金が上乗せされる形で徴収されていたんだよ。その名前の通り、旅行者が快適に海外への移動ができるように、空港の設備を整えたり、運営を円滑にするための費用として充てられるものだね。

 しょうこ:じゃあ、その空港施設利用料に加えて出国税が課されるのですか?

 熱血先生:そうだよ。つまり僕たちは海外に出かける際に、空港施設利用料と出国税を旅行費用に追加して払わなければいけなくなる。これまでの空港施設利用料の使い道をさらに拡大して、もっと幅広い用途で使おうとしているんじゃないかな?出国税の導入理由は、「観光先進国の実現に向けた観光基盤の拡充及び強化」とされていて、2020年の東京オリンピック・パラリンピックも考慮して導入時期が決められたようだよ。

 けんた:なるほど。そういう税金がかかるのは日本だけなのですか?

 熱血先生:すでにアメリカや、オーストラリア、そして韓国などでも導入されているよ。だいたいアメリカが1500円、オーストラリアは5000円、韓国は1000円くらいだから、日本もそんなに大きな違いはないね。

 しょうこ:それは初めて知りました。

 熱血先生:そうした税金が日本の観光整備に役立てられれば、これまでよりもっと日本に来たいという外国人が増えるわけだから、結果的に日本によい経済効果がもたらされると先生は期待しているよ。税金を払う人が納得してくれるような使い道を考えて、それをしっかり周知することが、今後に求められる課題だね。

 けんた:確かにそうですね。国内で暮らす僕たちや、日本にやってくる海外の人たちの両方にとってメリットが大きいように運営されて欲しいです。

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