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シェアリングエコノミー

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 けんた:東日本大震災から7年が経ったのですね。震災の復興に向けて「シェアリングエコノミー」という考え方が役立てられていると聞きました。

 熱血先生:そのニュースは、先生も聞いたことがあるよ。シェアリングエコノミーという概念は近年急速に広まりつつあるね。

 しょうこ:「シェアリング」とは物を共有するということですか?

 熱血先生:うん。シェアリングエコノミーという言葉は、2000年代半ばにアメリカで使われるようになったみたいだけど、個人や企業などがもともと持っている物などを、他の人に貸したり、共有したりすることを指すようだね。物を貸し出す側はレンタル料などの収入が得られるし、借りる方も物を買わなくても、レンタル料を払って必要な時だけ活用できるというメリットがあるよ。そこで、お互いにお得で経済的であるという意味合いから「エコノミー」という表現が加わって、日本語では「共有型経済」と訳されることもあるね。

 しょうこ:そういえば先日、いとこのお姉さんが大学の卒業式で着る袴をレンタルしていました。袴なんてめったに着る機会がなくて買うのはもったいないから、レンタルで安く済んでよかったって喜んでいましたよ。

 熱血先生:袴や着物のレンタルは以前からあるサービスだけど、シェアリングエコノミーは、インターネットやSNSの普及でより小口で、個人間でも取引ができるようになっているのが大きな特徴だね。物を貸したい人、それを借りたいと思っている人の双方の情報を結ぶ仲介の役割をするサイトが増えてきていて、様々な人たちが、いろんなものを共有したり、貸し出したりできる環境がぐっと整えられてきているよ。

 けんた:実際にどんなものを貸し借りしているんだろう?

 熱血先生:最近目立っている例では、自宅の使わない部屋を旅行者に貸し出す「民泊」があるね。貸し出す方は使っていない遊休資産を役立てられるし、借りる方もホテルとかに泊まるよりずっと安く泊まれて、お互いにメリットがある。それに、利用者からすると、金額のメリットだけではなくて、「農家の家に泊まって農業体験ができる」「ホテルでは味わえない民家の趣を楽しめる」など、普段の旅行では味わえない、プラスアルファの経験ができることに価値を置いている旅行者とかも多いようだよ。特に外国人にとっては魅力的なようだね。

 けんた:なるほど。

 熱血先生:共有や貸し出しができるのは、自動車などの乗り物や、家具や衣類、様々なものに至っているね。お金については、以前勉強したクラウドファンディングもシェアリングエコノミーの一つに入るよ。あとは、「人手やちょっとしたスキル」を提供できるようになっているのも最近の流れだね。

 しょうこ:人手やスキルですか?

 熱血先生:例えば、手が空いている人が子育て世帯の家事を手伝ったり、介護のために手を貸してあげたりして収入を得るという例も増えているよ。パソコンが得意な人とかが、そのノウハウを教えて欲しいと思っている人に教えてあげたり、イラストを描くのが上手な人が、ちょっとした作品を提供したりとか。いろいろだよ。

 けんた:それはいいですね。インターネットやSNSのおかげで、そうした情報も簡単に交換できるようになっているのですね。

 熱血先生:震災等の復興にも、これらの仕組みを取り入れていくメリットは大きいよね。それに、こうした動きは世界中に広まっていて、様々なところで新たな雇用を生み出すことに貢献しているようだ。さらに、シェアリングエコノミーの活用によって、社会全体の無駄をなくし環境への負荷を減らすことや、行政や公共のサービスを補完し、共助の仕組みの充実にもつながることなどが期待されているよ。

 しょうこ:シェアリングエコノミーから様々な可能性が広がっていきそうですね。これからも有効に活用されていって欲しいです。

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