明快◎けいざいニュース

期待がかかる電気自動車の普及

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けんた:この間家族で乗ったタクシーが、電気自動車(Electric Vehicle: EV)でした。地球環境に貢献できると聞いて、ちょっとうれしかったなぁ。

熱血先生:EVは、ガソリンを燃焼させて走行するこれまでの車と比べて、静かに走るのも特徴の一つだよ。エンジンをかける時の駆動音や振動が小さくて、スムーズに動く感じだね。

しょうこ:ガソリン以外のものを燃料とする車は増えているのでしょうか……?

熱血先生:うん。近年は目覚ましい技術の進歩で、ガソリン以外の様々なエネルギーを動力として走る車がたくさん登場してきているよ。水素と酸素を化学反応させて発電する水素自動車や、圧縮した空気を動力とする空気自動車とかね。あと、トヨタ自動車の「プリウス」に代表されるハイブリッドカー(複数の動力を使って走る車)もあるし。 そうした中で、電力のみでモーターを動かして走行するEVは、次世代で特に注目されている存在なんだ。日本では日産自動車や三菱自動車などが開発に力を入れていて、その他の自動車メーカーも追随しているよ。

しょうこ:まだまだ身近な感じはしませんが……。

熱血先生:確かに、日本では数年前からEVの開発は進められてたけど、爆発的に普及するまでは至ってなかったね。でも今年7月には、フランスとイギリスが相次いで、2040年までにガソリン車やディーゼル車の新車販売を禁止することを表明したよ。これらをきっかけに、世の中に必要な新しい車として、EVの重要性がさらに意識されるんじゃないかな。

けんた:ガソリン車の禁止って、どうしてそこまでするのでしょうか?

熱血先生:何といっても地球温暖化と、その原因となる大気汚染の深刻化だよね。ガソリン車が走行によって排出するガスがなくなれば、この問題を食い止めることができるよ。電気自動車なら排ガスはゼロだから、普及が進めばメリットは大きいよね。

けんた:確かにそうですね。

熱血先生:あと、電気代はガソリン代と比較するとかなり安く済むようだから、燃費(ランニングコスト)が良い、などのメリットもあるよ。

しょうこ:地球にも優しくて、使う人も節約できるのはいいことですね。

熱血先生:それから、期待されるポイントに、車のデザインの自由度が高まることも挙げられるね。これまで車はどれも同じような形だったけど、EVはエンジンやガソリンタンクをつける必要がないから、車内のスペースを広く取ることができるよ。お馴染みの角ばった形ばかりではなくて、ユニークな流線形や、おしゃれなスタイルが次々と出てくる可能性もある。

けんた:それはおもしろそうだなあ。

熱血先生:そうなれば、車のデザインを考えるデザイナーさんや、関連ビジネスを行う人たちにも新たチャンスが生まれるだろうし、新しい技術も開発されてくるだろうね。

しょうこ:これからどんどん普及していきそうですね。

熱血先生:ただ、そのためには改善が求められる点もいくつかあるよ。まず、走行に必要な電気を車に充電するためにはかなり時間がかかるという点が、まだ今一歩の部分だね。あと、完全に充電しても、その充電で走れる距離がまだ短いというのも今後の課題なんだ。

けんた:そうかぁ。

熱血先生:一度の充電で走る距離が短いとなると、ガソリンスタンドのように、あちこちに電気を充電できるステーションが必要になるけど、それが少ないことも改善が必要だね。
これは国の施策に期待したいところだよ。
あとは、まだ電気自動車そのものの価格が高いことかな。この点は普及が進むにつれて、どんどん安いものが出てきそうだ。
さらに、電気自動車はガソリン車に比べると部品の数がかなり少なくて済むから、電気自動車の普及は、これまで裾野の広かった自動車産業全体に影響を与えることにもなりそうだ。そういったことも考えておこう。

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