明快◎けいざいニュース

景気拡大が戦後3番目の長さで継続

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しょうこ:景気の拡大が続いていると聞きました。うちの親はあまり実感はないと言っていますが、本当はどうなのでしょうか?

熱血先生:2012年に始まった「アベノミクス景気」の拡大は今でも続いているようだよ。これは1986年から1991年まで4年3カ月続いた「バブル景気」を抜いた戦後3番目の長さなんだ。

けんた:景気の拡大が続いているかどうかは、どうやって判断するんですか?

熱血先生:景気の転換点はいつ「山」と「谷」が現れたかで見極めていくんだけど、この山と谷は、内閣府が有識者で構成される「景気動向指数研究会」を開いて、景気動向指数の動きを基に判断するんだよ。

けんた:景気の山と谷?

熱血先生:山は景気拡大の頂点となるところ、谷は景気後退の底を表すよ。景気が拡大して山を迎え、その後は景気が後退していく。そして景気後退の谷を迎えた後は再び景気拡大へ……と、波を打つように循環していくんだよ。

しょうこ: なるほど。今は景気拡大の時期だから、次に景気の山を迎えたところが景気の転換点になって、その後は後退する時期に入っていくんですね。

熱血先生:そうだね。先日、6月15日に景気の拡大・後退を判断する景気動向指数研究会が約2年ぶりに開かれて、景気の拡大は継続していることが認められたよ。
景気の山や谷を迎えたかどうかを判断するのは、十分なデータを蓄積しながら慎重に見ていく必要がある。もう少し時間が経たないとわからないけど、この景気拡大が9月まで続くと、1965年から70年まで4年9カ月も続いた「いざなぎ」景気も抜いて、戦後2番目の長さになるようだ。

けんた:じゃあ、もう少し頑張って欲しいなあ。

熱血先生:今の景気拡大も、消費税が5%から8%に引き上げられた2014年には、一時的な景気の落ち込みはあったんだよ。でも、結局は景気後退という判断には至らなかったようだ。

しょうこ:今回、それほど長く景気拡大が続いているのは、なぜなのでしょうか?

熱血先生:景気拡大を後押ししているのは、安倍内閣のもと推し進められている、いわゆる「アベノミクス経済」だよね。公共事業を積極的に行うのとともに、金融緩和政策を推し進めて企業の設備投資や個人の消費を促して景気を良くする取り組みだよ。ただ、景気の拡大自体は続いているものの、過去の拡大局面に比べて様々な指標の伸びは弱く、実感があまりないという声が多数出ているようだね。

けんた:それはちょっと残念ですね。どうしてでしょうか。

熱血先生:景気拡大が実感しにくい原因の一つには、賃金の伸びが少ないことが挙げられているよ。雇用環境は改善しているようなんだけど、労働者がもらうお給料があまり増えていないから、積極的に買い物とかができないんだよね。あと、日本の人口は減っていて労働力が増えないことが予想されるため、企業が国内で設備投資をするのに慎重になっているのも指摘されているよ。
今のところは、日本国内の企業の業績は堅調で、引き続き拡大は見込めるという意見も多いよ。期待感を持って見守っていこう。

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