明快◎けいざいニュース

地球温暖化が経済に及ぼす影響

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けんた:毎日暑いですね。それに先日はものすごい雷と集中豪雨で大変したが、これは地球温暖化が原因なのでしょうか?

熱血先生:そうかもしれない。日本で大雨の発生数が長期的に増えているのは、温暖化の影響の可能性があると政府も心配しているようだよ。
地球全体の温度が長期的に上がると、自然災害が増えて人々は安心して暮らしにくくなるし、その結果、経済にも悪影響が及ぶことになる。だから日本だけでなく、世界全体が直面している大きな課題となっているよね。

しょうこ:具体的にはどんなことが起こるのでしょう?

熱血先生:心配されるのは、まず、温暖化によって北極や南極の氷が少しずつ溶けてしまうことだね。すると海面が上昇して小さな島が水面下に沈んでしまったり、大陸でも水災害が起こりやすくなったりするよ。豪雨なども増えるかもしれないから、土砂崩れとか川の氾濫とか、自然災害の心配が大きくなりそうだ。

けんた:それは怖いな……。

熱血先生:一方で陸地では干ばつによる水不足が起こりやすくなるとも見られている。
そうなると湿地や森林も少なくなってしまうし、これまで生息していた動物たちも生きていくのが大変になって絶滅する種も出てくるかもしれない。

しょうこ:自然環境の変化は生き物にとっては切実ですね。

熱血先生:そうした自然災害が増えてくると、経済への悪影響も免れなくなる。身近な例でも、夏に暑すぎると野菜とか農作物の収穫量が減ってしまって我々の生活にも影響がでるよね。

しょうこ:確かに、野菜の値段が高くなって大変ですよね。

熱血先生:災害が増えればその対策や復旧にかかる費用も膨らむし、前向きな経済活動も通常のようには進めにくくなってしまう。あとは、気温が上がれば熱中症や感染症も増えてしまうから、皆が外出を控えたりしてお店の売り上げが減ってしまったり、何より、企業やお店で働く人の労働力が減ってしまうことにもなりかねないよね。

けんた:それは困りますね。

熱血先生:ただ、地球温暖化の問題はずいぶん前から重視されていたから、国民の問題意識も高くなっているよね。クールビズのように、夏はオフィスでクーラーを効かせすぎず、代わりにネクタイを外して涼しい支度で仕事をするのを推奨する取り組みはだいぶ浸透している。皆でこうした努力をすればかなりの地球温暖化防止策にはなると思うよ。あと、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出しない車や電気製品などもぐっと充実してきてるね。
実際、企業の社会的責任(CSR)の一つとして、温暖化防止に向けた取り組みを掲げる企業も増えてきているよ。

しょうこ:技術の進歩や人々の取り組みで、なんとか温暖化は食い止めたいですね。

熱血先生:一方で最近は大きな心配要素も浮上している。「世界全体で地球温暖化対策を推し進めていこう」という趣旨で締結された「パリ協定」という国際ルールがあるのだけど、世界経済のけん引役となるアメリカが、そこから離脱することを表明したんだよ。

けんた:それはどうしてですか?

熱血先生:技術の進歩で温暖化防止は進んではいるんだけど、それでも、経済を発展させようと頑張ると、その分工場を稼働させたり、労働や交通も活発になってエネルギーをたくさん使うわけだから、どうしても温暖化につながる要因は生まれしまうんだよね。。だから、あまりにも温暖化防止に力を入れすぎると、今度は経済の発展の妨げになると考えたからだと言われているよ。

しょうこ:だからといって、このまま温暖化を進行させるわけにはいかないですよね。どうしたらいいんだろう。

熱血先生:経済発展と温暖化防止を同時に進めるのは簡単ではないのだけど、長期的に皆で工夫をしながら方法を考えなければいけないよね。また、今後もよい技術や効果的な方法が次々と出てくることに期待していこう。

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