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日常医薬品購入で節税できるセルフメディケーション税制

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しょうこ:今年から、特定の風邪薬などを買うと税金が安くなる制度が始まったと聞きました。お母さんは「レシートはとっておかなくちゃ」って大事に保管しています。

熱血先生:「セルフメディケーション税制」という税金の制度だね。これまでも、病院に行って医療費を払ったり、治療のための薬を買ったりして使った金額を申告すると、納めた税金の一部が戻ってくる制度はあったんだよ。でも今年から新たに、これまでの制度よりももっと軽い症状に向けた薬とかを買うと節税できる制度が加わったよ。

けんた:「セルフメディケーション」というのは、自分自身で治療をするという意味合いでしょうか?

熱血先生:そんなところだね。風邪や、肩こりなど、軽度の体の不調については、市販の薬を使って自宅で直すという方法を、改めて考えてほしいということだね。

しょうこ:でも、節税によって国の税収が少なくなってしまったら、国の借金がますます増えてしまうのではないでしょうか?

熱血先生:国がこの制度を導入する趣旨としては、今後、高齢化の進展で膨らみ続ける国の医療費負担を抑えたいという目的があるようだよ。税収が多少減るかもしれないけれど、社会保障を抑える効果を期待しているんだよ。

けんた:ところで、薬局で売っている薬は全て節税の対象になるのですか?

熱血先生:今のところ、特定の薬に限られているけれど、その品目数は1500を超えているね。対象となる薬は「スイッチOTC医薬品」と呼ばれていて、もともとは医師によって処方されていた薬を、ドラッグストアとかで一般に販売できるように転用された薬品を指すよ。風邪薬とか、胃腸薬、鼻炎用内服薬、肩こりや腰痛の貼付薬とかがそうだね。

しょうこ:うちででよく使っているものが多いですね。

熱血先生:これらの薬を年間1万2000円超購入した場合、そのことを申告すればその年に納めた税金の一部が戻ってくるだよ。薬代にかかった金額分について、まるまる税金が戻ってくるわけではないけれど、少しでも節税できるとなるとうれしいよね。

しょうこ:お母さんもそんなことを言ってました。

熱血先生:具体的には、「確定申告」といって、各人が1年間に支払う所得税を計算する際に申告が求められている。この時、薬を買った時のレシートや領収書が証明書類として必要になるようだね。

しょうこ:じゃあ、なくさずにしっかり保管しないといけませんね。

熱血先生:そういうことだね。

けんた:年間1万2000円超の金額が対象ということは、この制度を使う人は結構たくさんいそうですね。

熱血先生:もともとあった医療費の節税策(医療費控除)は、基本は年間10万円超の医療費を使った場合が対象(一部の場合を除く)だったから、この制度を利用できるのは年間の医療費を多く支払った一部の人だけだった。でも、新しく始まったセルフメディケーション税制の方は、年間の支払い金額が少なくても適用されるので使う人はたくさん出てくるんじゃないかな。

けんた:そうですね。

熱血先生:同じ生計で暮らしている家族なら、本人が使った薬代に家族の分を加えることができるから、対象者は少なくないと思うよ。例えば、けんたくんやしょうこちゃんが使った風邪薬の代金もお父さんの薬代に加算できるんだ。

けんた:ところで、これまであった医療費の節税策と、新しいセルフメディケーション税制は、両方使えるのでしょうか?

熱血先生:両方は使えないから、計算してみてよりお得な方を使うことになるみたいだね。

けんた:なるほど。

熱血先生:まあ、今年から始まる新しい制度だから、まだよく知られていないみたいだよ。 薬局とかは、節税の対象になる医薬品を目立つようにしてコーナーにまとめたり、レシートに星印を付けたりして消費者に告知をする取り組みを始めているみたいだね。

しょうこ:せっかくの制度なのだから、多くの人が上手に生かせるといいですね。

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