明快◎けいざいニュース

インターネットで資金を集めるクラウドファンディング

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しょうこ:昨日家族で見に行った映画、一般の人たちがお金を出し合って製作されたものなんだそうです。映画の終わりの最後のシーンで、スクリーンにお金を出した人達の名前が紹介されていました。

熱血先生:たくさんの人たちから支持されて映画化できたようだね。いいことだと思うよ。せっかくいいアイディアが浮かんだり、才能があったりしても、お金がなくて形にできずにいるものがあるとしたら、もったいないことだからね。

しょうこ:でも、お金ってそんなに簡単に集まるものなのですか?

熱血先生:それにはインターネットの力が大きいよ。今回の映画製作の例のように、大勢の人から資金を集める仕組みを「クラウドファンディング」っていうんだけど、近年、この方法が普及しつつある。しょうこちゃんの言うように、多くの人からお金を集めるのは昔だったら大変だったろうけど、今はネットの力で世界中のたくさんの人々に同時に呼びかけることができる。「こんなアイディアがあってこんな作品を作りたい」とか「こんな映画を作ってメッセージを発信したい」とか、考えを伝えて多くの人に共感してもらって、少額からでも資金を出してもらうんだ。

けんた:ネットを活用して、不特定多数の人から、少しずつ資金を集めるのかぁ。

熱血先生:「クラウド」とは、英語で「雲」という意味もあるけど、この場合は「群衆」を意味するよ。

しょうこ:この方法でお金を集めた例には、映画の他にどんなものがあるのですか?

熱血先生:種類は様々だよ。映画の他に音楽イベントの開催やCDを作るとか、お店を新しく作る例も多いね。あとは、農産物とかを作る費用や、地域を活性化させる事業に役立てる話もある。東日本大震災の復興支援事業の資金集めにも大きく貢献したよ。

けんた:お金を出した人達には何かメリットがあるのですか?

熱血先生:クラウドファンディングには主に3つの種類があるんだ。1つは寄付型といって、資金の出し手が見返りを求めないパターンだよ。この場合、出資者からの資金の使い道は災害復興とか、地域貢献とか、寄付のつもりで困っている人たちを助ける内容が主流かな。あと、夢の実現や、何らかの挑戦を応援したいという目的で行う人も多いよ。

しょうこ:なるほど。

熱血先生:2つ目は購入型。プロジェクトとかの成果をお金以外の品物やサービスでおすそわけしてもらう方法だよ。例えば映画やイベント、農産物の生産といったものなどがあるね。このパターンだとチケットとか、商品、農産物とかを後でもらえる例が多いね。

けんた:それも面白いですね。

熱血先生:3つ目は投資型。これは主に店舗の新規出店とか、新しい事業の立ち上げとかが多いかな。新規出店で売り上げが上がったり、事業が成功したりすれば、配当金など金銭的な還元が得られるタイプだよ。

けんた:僕は、映画作りを応援してみたいなあ。ちょっとでも、お金を出すことで、自分も製作に参加している気分になれそうでわくわくします。出来上がった映画を見るのも楽しみだし。

熱血先生:ただ、気を付けたい点もあるんだ。一生懸命取り組んでも成果が出なくて、出資者の期待通りの還元がされない例もある。中には、集めたお金をあらかじめ伝えていた内容以外の用途で使う詐欺のようなケースもないわけじゃない。

しょうこ:それは残念な話ですね。

熱血先生:資金を募る人はきちんと情報提供して、成果を出すよう努力すべきだし、一方のお金の出し手も、出資者の考えや情報をしっかり把握するとともに、リスクについても考えて、慎重に判断する姿勢が大事だよね。

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