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アメリカ大統領選で共和党のトランプ氏が勝利

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けんた:先日行われたアメリカの大統領選では、ドナルド・トランプ氏が勝利しましたね。「接戦になるといわれていたけれど、まさか…」とお父さんが驚いていました。

熱血先生:アメリカの大統領が誰になるかは日本にとっても重要なことだね。結果は先生も意外だったよ。直前まではヒラリー・クリントン氏の優勢が報じられていたからね。

しょうこ:トランプさんになって、これからアメリカの経済はどうなっていくんだろう?

熱血先生:現在アメリカには共和党・民主党の2大政党があって、トランプ氏は共和党に属しているよ。一般的には共和党は「小さな政府」、民主党は「大きな政府」を推し進めると捉えられているね。大きな政府とは政府が積極的に公共投資をしたりして、経済をよくするよう働きかける取り組みで、小さな政府はその反対なんだ。民間でできることは任せて、政府の出番はなるべく少なくするということだね。ちなみに今から2代遡った過去の大統領の就任年の株価の実績を見ると、アメリカも日本も、新大統領が就任した年の年末の市場の平均株価は、民主党の大統領の時はその前年末に比べて上昇している。反対に共和党の時は下落したね。

けんた:民主党の方が積極的に投資をするから、景気が良くなると期待されて株価が上がったのでしょうか?

熱血先生:先生はそう考えているけどね。ただ、この結果を見ただけでは断定はできないよ。

しょうこ:共和党のトランプ氏が就任する2017年は、株価は下がるのかな?

熱血先生:それは全くわからない。というのもトランプ氏は従来の共和党の方針とは少し異なって、積極的なインフラ投資による2500万人の雇用創出と、現在の2倍となる年4%の経済成長を目指すことを表明していて、それを期待してか、選挙後のアメリカ、日本の株価は上昇しているよ。通貨のドルの価値も上がってドル高になっている。大統領選の投票結果が出た直後は、当選すると予想されていたクリントン氏が敗北した失望感で大きく株価は下がったけど、すぐに回復して上昇に転じたんだ。これはアメリカ国内だけでなく全世界の期待が新大統領に向けられている表れだよね。

しょうこ:今のところ日本の株価も上がっているようだけど、日本経済にとっていいことばかりなの?

熱血先生:トランプ氏は保護主義で反自由貿易的な政策を打ち出す可能性が高いといわれているよ。アメリカのTPPへの参加が白紙になれば、日本経済にとっても何かしらの影響が出ると考えられる。また、アメリカ経済のために為替が円高に向かうことが望ましいということになれば、日本経済にとってはマイナス要因にもなると考えられるよ。今は株価は大きく上がっているけど、本当の評価がなされるのはこれからだ。トランプ氏が正式に大統領に就任して、実際に政治を始めてみないとわからないからね。
これからも注意深く彼の発言や行動を見ていく必要がありそうだよ。

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