明快◎けいざいニュース

日本郵政グループ3社が上場

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けんた:「郵便局のグループが11月に株式上場する」と、お父さんが話していました。経済に大きな影響をもたらすのですか?

熱血先生:この秋注目される大きなニュースだね。僕たちの生活の中で身近な郵便業務を扱う郵便局は、2007年に民営化されて「日本郵政グループ」として発足したよ。そして今年2015年、11月4日に東京証券取引所に、グループの中の3つの会社が上場することになったんだ。けんたくん、上場って何か知っているよね。

けんた:取引所で株式の売買取引が認められることですよね。

熱血先生:そうだね。証券取引所に初めて株式を上場させることを「株式公開(IPO)」ともいうんだ。新規で株式が売り出されることになるわけなんだけど、今回の売り出し分だけでも、1兆3000億~5000億円と見込まれている。これまで、この莫大な量の株式を持っていたのは政府だったんだけど、それが市場に売り出されることになるわけさ。

しょうこ:金額が大きすぎてピンと来ないですが、影響は大きそうですね。

熱血先生: 2014年は近年ではIPOが活発に行われた年で、77の会社がIPOを実施したんだ。それらの会社がIPO時に調達した資金の合計は約1兆円と言われているよ。

けんた:ということは、去年77社で約1兆円集めたところを、今回3つの会社だけで1兆円以上も集めてしまうということなのですね。かなり大きな規模というのが実感できます。

熱血先生:そういうことだ。

しょうこ:3つの会社とは、それぞれ何の会社なのですか?

熱血先生:日本郵政グループは、全部で4つの会社で成り立っていて、その1つが日本郵政。「持株会社」といって、グループ内の他の3つの会社の株式を持って、それぞれの事業を取りまとめて管理するような役割を持っているよ。そして、残り3社に日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命がある。名前の通り、日本郵便は郵便業務、ゆうちょ銀行は銀行業務、かんぽ生命は生命保険を扱う業務をしているね。このうち、今回上場するのは持株会社の日本郵政、加えてゆうちょ銀行とかんぽ生命だよ。

しょうこ:郵便局といえば、郵便物を配達してくれるイメージが強いけど、グループ全体では銀行や保険の仕事も行っているのですね。

熱血先生:4つの会社からなるこの組織体制は、郵政三事業(郵便事業、郵便貯金、簡易保険)が民営化されて、日本郵政グループとして発足した時からなんだよ。

けんた:先ほど、「今回の売り出し分」とおっしゃっていましたが、何回かに分けて売り出しされるのですか?

熱血先生:そうだよ。今後、この3つの会社の株式を2~3年に1回のペースで計3回に分けて売却していくことになるね。日本郵政グループ3社の売り出し額は総計7兆円にものぼるそうだ。

けんた:経済にいい影響をもたらすといいですね。

熱血先生: これまで株式を保有していた政府は、売却収入の一部を東日本大震災の復興財源に充てるとしている。スムーズに資金が集まって、復興がどんどん進んで行くことを期待しているよ。それに、これを機会により多くの人たちが株式投資に興味を持ってくれて、経済が活性化すればいいとも願っている。

しょうこ:確かにその通りですね。

熱血先生:あと、株式上場するということは、企業同士の競争にさらされることにもなると思うよ。だから、これからより一層良いサービスが提供されることにも期待したいね。

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