明快◎けいざいニュース

ユーロ圏とは

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けんた:ここのところギリシャの財政問題のことがよくニュースになっていますが、その中で「ユーロ圏」という言葉もよく聞きます。ユーロ圏とはどういうものなのでしょう?

熱血先生:ユーロ圏のことを知るためには、まず、「欧州連合(EU)」と「ユーロ圏」というものの、2つを同時に理解していく必要があるね。EUは、その名の通り、ヨーロッパ地域で現在、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアなど28カ国から構成される地域集合体のことだよ。

けんた:地域集合体?

熱血先生:そう。みんなで協力して経済を発展させていこうと取り組みをするグループのことだね。EUに加盟する国は、お互いの国の間で、人や物、お金が行き来するのに障壁となるものをできるだけ取り除いた単一の市場となるように扱われているんだよ。

しょうこ:28カ国が参加する大きな1つの市場なのですね。

熱血先生:そうだね。一方、ユーロ圏は、EUに加盟する国々のうち、「ユーロ」という共通の通貨を使う国々を指しているよ。2014年にラトビア、15年にリトアニアが加わって、現在は19カ国で構成されている。金利の上げ下げをどうするかなど金融政策を決めるのは、中央銀行と呼ばれるところだけど、日本は日本銀行がその役割を担っているよね。ユーロ圏では、欧州中央銀行(ECB)が中央銀行として、金融政策を決定しているんだよ。

しょうこ:いろいろな国が同じ通貨を使うと、どんなメリットがあるのでしょう?

熱血先生:ユーロ圏に訪れる僕たち個人から見ると、国境を越えていくつもの国を訪れる時に、そのつど違う通貨に両替しなくて済むから便利だよね。企業にとっても、貿易をしたり、これらの地域に投資をしたりする際の手続きが簡単になって実行しやすくなる。こうしたメリットを世界の人々に与えることで、ユーロ圏内の経済が活発化することを狙っているんだよ。

けんた:でも、EUの加盟国すべてが同じ通貨のユーロを使っているわけではないですよね?それはなぜでしょう?

熱血先生:確かに、イギリスやスウェーデンなどはユーロではなく、自国独自の通貨を使っているね。まあ、みんなで同じ通貨を使って、統一の金融政策の下でやっていくとなると、その国の経済事情にマッチした政策をとる自由度が減ってしまう場合もあるからね。国全体で、これをデメリットと判断してEUには加盟しても通貨はユーロではない国も数カ国あるよ。

けんた:そうなんですね。

熱血先生:それに、通貨のユーロが実際に流通しはじめたのは2002年からだから、まだそれほど歴史は長くないんだよ。イギリスの場合、通貨はポンドだけど、これまで親しんできた通貨を捨てて、別の通貨を使用することに国民の抵抗感もあったんじゃないかな。

しょうこ:確かにそういうこともあるでしょうね。

熱血先生:それからさっきも話したように、複数の国で同じ通貨を使うということは、みんなで統一の金融政策の下、一定のルールをしっかり守るということが求められるね。現在は、財政面で問題を抱えるギリシャが、ユーロ圏にとどまるのか、離脱するのかが注目されているけど、まだ何とも言えない状況だ。

けんた:そのことがニュースで話題になっているのですね。

熱血先生:この結果が世界経済にどんな影響を与えるのか、まだ先生もよくわからない。ひょっとすると、日本経済にも大きな影響が出るかもしれないからしばらく注目していく必要がありそうだよ。

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