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株主優待を充実させる企業が増加

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しょうこ:この間、母が「ある会社の株を買ったら、その会社からお米が送られてきた」って喜んでました。これはどんな制度なのでしょう?

熱血先生:それは「株主優待」というものだね。株主になると、その会社の儲けの一部を「配当金」として分けてもらうことができるんだけど、配当金の他に、会社からプレゼントをもらうことができるんだ。

しょうこ:プレゼント?それがお米なのですか?

熱血先生:内容はいろいろだよ。お米以外にも、野菜、お肉、お菓子や飲み物など、たくさんの種類があるんだ。まあ、その会社が作っているものとか、関連した品物を提供するケースが多いね。

けんた:食べ物は嬉しいなあ。あとはどんなものがあるんですか?

熱血先生:例えばハンバーガーや回転ずし、牛丼チェーンなど、飲食店を運営する会社では、運営するお店で使える食事券がもらえたりする。あとは、航空会社や鉄道会社では、その会社が運航する乗り物に安く乗れる券とかね。他には、ホテルや温泉などの宿泊券、テーマパークなどの入場券、化粧品や日用雑貨なども人気だ。その会社の製品だけとは限らなくて、ギフトカードなどを渡すところもあるよ。

けんた:いろいろあるんですね。株主優待はどの会社でも行っているものなんですか?

熱血先生:全てというわけじゃないけれど、株主優待を実施する会社は増えているよ。大和インベスター・リレーションズという会社が行った調査では、2014年9月の時点で、上場企業のうち株主優待を実施する企業は32%近くにのぼるようだ。これは過去最高の数字だそうだよ。

けんた:どうして株主優待を行う会社が増えているんだろう?

熱血先生:いろいろな考えがあると思うけど、会社としては、一人でも多くの人に「会社のファン」になってほしいと思っているんじゃないかな。できるだけ長くその会社の株主でいてほしいという気持ちの表れだと思うよ。

しょうこ:なんとなくわかります。母もお米をもらったことがうれしくて、ずっと株主でいたいって言ってました。

熱血先生:配当金をたくさんもらうのもうれしいけど、会社から株主優待として特別なプレゼントをもらうのを楽しみにしている人は多いようだね。それに長期で株主でいてくれる人向けには、株主優待の内容をより手厚くする会社も増えているよ。

けんた:それはいい考えですね。

熱血先生:ところで、6月末は株主総会が多い時期なんだけど、株主総会で渡すお土産には、その会社のオリジナル商品とか、工夫を凝らした品物が多くて、これを楽しみにしている株主も多いんだ。でも最近はこのお土産をやめて、その分株主優待をもっと充実させようとしている会社も出始めているよ。

けんた:それはどうしてですか?

熱血先生:株主総会は東京都内で開催されることが多いこともあって、限られた株主しか参加できない場合がほとんどなんだ。だから、一部の株主を優遇するより、全ての株主にメリットが行きわたる方法を取った方が、結果的にはいいことだと考えているようだよ。

しょうこ:たしかにその方が公平ですね。この動きは来年以降ももっと出てくるかもしれませんね。

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