明快◎けいざいニュース

外国人観光客の増加

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しょうこ:この間、テレビで春節の時期に中国の観光客が大勢日本に訪れているニュースをやっていました。最近は、外国人の観光客が増えているみたいですね。

熱血先生:日本を訪れる外国人観光客の数は 2013年に年間1000万人の大台を達成して、それ以降も順調に増えている。昨年2014年は1300人を超えたようだ。

けんた:どうしてそんなに増えているのでしょう?

熱血先生:2020年に東京オリンピック・パラリンピック開催が予定されていることも大きいけど、政府が「観光立国ニッポン」を目指して、外国人がたくさん訪れる国づくりを目指していることが背景にあるね。2020年までには2000万人、2030年までには3000万人を目標にしているよ。

けんた:今の倍以上ですね。そういえば、東京オリンピックに向けて、ホテルなども外国人が喜ぶようなサービスを強化しているとニュースで見たことがあります。

熱血先生:そうだね。ほかにも外国人観光客が急激に増えた理由はまだいくつかあるよ。2013年に1000万人の大台を突破した時は、日本に就航する国際線が増えたり、東南アジアから日本にやってくる外国人に対して、ビザの発給条件が緩められたりしたことなどが後押ししたようだ。ビザとは査証とも呼ばれるけど、国が自国民以外に対して発給する、いわば入国許可証のことだよ。その他の大きな要素としては、最近、外国為替が円安に大きく進んだことが挙げられる。

しょうこ:円安もですか?

熱血先生:円安に進むと、海外の通貨に比べて円の価値が低くなるから、日本に訪れる際に海外の通貨を円に換える外国人にとってはお得になる。1ドル=100円だと、1ドルで得られる日本円は100円だけど、円安になって1ドル=120円になれば、120円分の買い物ができるよね。

しょうこ:そういうこともあって日本への観光が人気なんですね。

熱血先生:その他には、昨年2014年秋から、外国人が日本で買い物をする際に税金を払わなくていい商品の対象がぐんと拡大したことも大きいよ。それ以前は免税の対象外だった化粧品とか、食品などが新たに対象になったんだ。こうした品質の高い日本の商品を買いにくるのを楽しみにしている外国人も多いようだ。

けんた:円安に加えて免税品も増えると、外国人にとっては嬉しいですね。

熱血先生:最近では、家電量販店や土産店など免税品を強化する動きがあるね。外国人向けに免税品を扱うコンビニエンスストアも、出てきたようだ。

けんた:どんどん盛り上がりそうですね。日本にやってくる外国人が増えることはいいことなのですか?

熱血先生:もちろんそうだよ。日本では、消費税率がアップしたことや、これからの景気にまだ不安を持つ人も多くて、積極的に買い物をしてお金を使おうという動きがそれほど強くない。それに今後、日本の人口は減っていくから、日本人の消費だけに頼っていると、国内の消費活動はだんだん縮小してしまう可能性がある。そういう時に、外国人が日本に大勢やってきて、日本でたくさん買い物や消費をしてくれることで、景気の盛り上がりが期待されているんだ。

けんた:考えてみると、ホテルやレストラン、お土産屋さん、観光施設や旅行会社など、外国人の観光客が増えることで恩恵を受けるところはたくさんありますね。

熱血先生:先日、東京で人気の温泉施設を外国の企業が買ったというニュースが話題になったけど、和食や、日本ならではの文化や風習を体験できる観光スポットなどが、今後、改めて脚光を浴びそうだね。

しょうこ:外国人旅行者が増えることで、景気への影響だけでなく、日本がどう変わっていくのか興味深いですね。

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