明快◎けいざいニュース

宇宙開発と日本企業

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けんた:この間、ついに小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが成功しましたね。

熱血先生:そうだね。2度にわたって延期されたけど、今回の打ち上げでは、無事に予定した軌道に乗ったと聞いて安心したよ。

けんた:地球に戻ってくるのはいつなのですか?

熱血先生:はやぶさ2は前回と同じように小惑星を目指すのだけど、行き先は「1999JU3」と呼ばれる小惑星で、生命の誕生に欠かせない水や有機物があるといわれているところなんだ。そこに2018年6月頃に到着して、再び地球に戻ってくるのは2020年の冬頃の予定だね。

しょうこ:2020年ですか!6年間も旅をするのですね。初代のはやぶさのように無事に戻ってきて欲しいですね。

熱血先生:本当だね。初代はやぶさは、目的地の小惑星「イトカワ」に到達して無事に地球に戻って来たけど、イトカワから採取してきた岩石はわずかな量に過ぎなかったようだ。今度はもっとたくさんの岩石を採取してくることが目標となっているようだね。

けんた:はやぶさ2の帰還は世界中が注目していますよね。必ず成功して欲しいなあ。

熱血先生:初代同様、はやぶさ2でも、成功に向けてたくさんの日本企業が関わっているからね。こうした企業の努力が報われて欲しいよ。

けんた:はやぶさ2にはどんな企業が関わっているのですか?

熱血先生:今回の打ち上げ自体を行ったのは、三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)というところだけど、開発・運用にはもっとたくさんの企業の技術が生かされているよ。例えば、はやぶさの機体の製造を取りまとめたのはNECだ。運行性能や、通信技術も非常に水準が高いもののようだ。

しょうこ:あんなすごいものを作ってしまうなんて、それだけでも感心してしまいます。

熱血先生:あと、機体の姿勢を制御する装置は三菱重工業が製造したそうだ。初代はやぶさは体制を崩して燃料漏れなどが起こったようだけど、今度はそうならないようにいろいろ改善したみたいだよ。

しょうこ:なるほど。

熱血先生:その他に、住友重機械工業でははやぶさ2が小惑星に到着した時に、岩石や砂を採取する装置を作っているし、IHIエアロスペースでは、岩石などのサンプルを入れる特殊カプセルを作ったそうだ。せっかく岩石などを採取できても、途中でカプセルが壊れてしまったら中身が台無しになってしまうからね。そうならないよう高い技術が使われているようだよ。その他、JAXAのホームページによると、はやぶさの開発・運用には100社以上の企業が関わっているということだよ。

しょうこ:そんなにたくさん。すごいですね。

熱血先生:はやぶさ以外にも、地球を観測する陸域観測衛星「だいち」とか、降水量や蒸気量など地球の水循環を把握するのに役立つ水循環変動観測衛星「しずく」といった、日本にはいろいろな宇宙開発事業があるんだよ。はやぶさの製造などに関わった企業は、こうした他の衛星の開発などでも技術を発揮しているんだ。

けんた:いろいろな宇宙開発で活躍しているんですね。

熱血先生:地上約400キロメートルには、日本をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、ロシアやカナダなど、世界15カ国が参加する国際プロジェクトが作った「国際宇宙ステーション」という巨大な有人施設があるけど、日本はその一部となる日本実験棟の「きぼう」を開発している。
現在、きぼうを活用して宇宙でしかできない様々な実験が行われているけど、ここでも日本の約650社が関わっているんだよ。

けんた:地球を超えて、宇宙規模の事業で日本の企業がたくさん技術を発揮しているなんて、誇らしいですね。

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