明快◎けいざいニュース

空き家問題

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しょうこ:最近、空き家が増えていると聞きましたが……。

熱血先生:そのようだね。空き家は年々増えていて、総務省が発表したデータでは、2013年の10月時点で全国で過去最多の820万戸に上るそうだ。

けんた:820万戸……ピンとこないですが、空き家は多いということですよね?

熱血先生:全国には約6063万戸の住宅があるから、割合にすると全住宅の13.5%、つまり7、8軒に1軒が空き家なんだ。こう考えるとかなり多いことがわかるね。、空き家の数は5年前より63万戸も増えているよ。

しょうこ:空き家が増えるとどのようなことが起きるのでしょうか?

熱血先生:空き家になって手入れされないままだと、屋根や外壁が傷んで、落下して通行人にケガをさせてしまったり、台風の時など倒壊して事故を招く危険性があるよ。また、庭が荒れてゴミの不法投棄がされたりすることもあるから、景観も悪くなるしね。放火や不審者の侵入の心配もあるし、治安も悪くなりやすいんだ。

けんた:それは困りますね。でも、どうしてそんなに増えているのですか?

熱血先生:主な原因としては、全国的に人口が減っていることが挙げられるね。若い人が進学や就職で大都市に出ていったきり、地方にある家を引き継がないで、家が使われないまま傷んでいくケースが多いようだ。

しょうこ:壊したり、うまく活用したり、何かいい方法はないのでしょうか?

熱血先生:家を壊すのにもお金がかかるから、簡単なことではないようだ。他にも、税金の面でも少し問題があるね。

けんた:税金?

熱血先生:土地や建物を持っている人には、たとえそれを使っていなくても「固定資産税」という税金を納める必要があるんだ。現在の制度では、土地の上に住宅が建っていれば、税金が最大で6分の1まで軽減されるという特例制度が使えるんだけど、住宅を壊してしまうとその特例が使えなくなってしまうんだ。

けんた:住宅を壊すにはお金もかかるだろうし、その上税金まで高くなるんだったら、住宅をそのまま残しておく人が増えるのも仕方がないですね。

熱血先生:そういうことだよ。このことは以前から問題視されていて、秋の臨時国会では、空き家対策の新法案が議論されて、税金制度についても見直しが検討されるようだよ。また最近、地方自治体の中には「空き家バンク」といって、インターネットなどで空き家の情報を紹介し、空き家のオーナーと利用者をつなぐ取り組みを行っているところもある。地方に移り住みたい人や、安く家を買いたいという人に空き家を使ってもらえれば、有効活用できるからね。

しょうこ:それはいい方法ですね。

熱血先生: 他には「空き家条例」といって、強制的に空き家を撤去できるようにしたり、撤去や、改修してオフィスなどに役立てた場合の費用を補助したりする自治体も出てきたようだ。

しょうこ:もっと取り組みが盛んになるといいですね。

熱血先生:それから、今までは建物の価値を評価する時、ある一定以上の期間が過ぎると価値はゼロに近いと評価されるのが通常だったんだ。でも、これからは建物を補修すれば価値が高まるという新たな評価基準を作って、普及していこうという取り組みも始まっているよ。こうした動きが本格化すれば古い建物ももっと有効に活用されるようになって、空き家は減っていくんじゃないかな。

けんた:ぜひそうなってほしいですね。

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