明快◎けいざいニュース

猛暑と経済

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けんた:暑くなってきましたね。今年の夏は冷夏になるかもしれないって言われていたように思うのですが……。

熱血先生:確かそうだったね。夏に海面の水温が高くなって異常気象をもたらす「エルニーニョ現象」が5年ぶりに発生すると言われていたからね。エルニーニョが発生すると、長雨が続いて冷夏になることが多いんだ。でも、最近になって予測が修正されて、当初の見込みよりエルニーニョの発生が遅れて秋以降になると予測されているよ。

けんた:ということは、今年の夏は猛暑になるのでしょうか?

熱血先生: 日本気象協会では7月下旬~8月末の天候を「5年連続の猛暑となる可能性がある」と予測しているね。

しょうこ:暑いのは苦手なんですが、やはり経済にとって、夏は暑い方がいいのでしょうか?

熱血先生:そうだね。もともと、夏は暑いとエアコンなどの冷房器具や、ビールや飲料、アイスクリーム、夏物衣料などの売り上げアップが期待できるからね。5年前の2009年の夏にエルニーニョが発生した時は、こうした商品の売れ行きが落ち込んで、経済には悪い影響が出たんだよ。海水浴場に行く人も減ってしまったから、海の家などはかなりの打撃を受けたらしいよ。

けんた:海や遊園地などのレジャー施設は大変ですね。

熱血先生:それから、長雨で夏の日照時間が少なくなると、野菜などの農作物が不作になってしまう。そうすると値段が上がって消費者や飲食店には痛手だよね。

しょうこ:夏らしい気候なら、その心配はないのですか?

熱血先生:そう思うよ。あと、今年の夏は天候以外にも、景気に良い影響をもたらす要素があるよ。今年は業績が良くて、従業員の給与を上げたり夏のボーナスを増やしたりした会社が多いようだ。その影響で、夏休みに国内や海外への旅行に出かける人の数やそこで使うお金の量が過去最高になるという見通しが発表されているね。

けんた:過去最高ですか。それはすごいですね。

熱血先生:うん。でも、旅行する人が多くても、冷夏になったり、天気が悪かったりすると、旅行先で積極的に遊んでお金を使おうとはしないかもしれないね。だから、ある程度「夏らしい暑さ」がやってくるのは景気を良くするためには大事な要素なんだ。

しょうこ:本当ですね。

熱血先生:ただし、反対にあまりも暑過ぎるというのも考えものだけどね。あまりに暑いと、熱中症の心配もあるし、夏バテで出かける意欲がなくなってしまう可能性もある。

けんた:そうなると遊園地などのレジャー施設にとっては、逆効果ですね。

熱血先生:そうだね。特に屋外型のレジャー施設には影響が大きいと考えられているよ。また猛暑が長く続くと、秋物衣料の売れ行きが伸びなくて、結果的に百貨店などの売り上げが落ちてしまう心配もある。

けんた:なるほど。やっぱり夏休みはたくさん外に出かけて遊びたいですね。みんながレジャーを楽しんで、景気が活気づく夏になってほしいです。

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