明快◎けいざいニュース

女性の活用

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しょうこ:私の叔母さんが、この春、会社の役員に昇進したんです。最近は会社で活躍する女の人、増えてるみたいですね。

熱血先生:そのようだね。女性が会社の幹部になったり、社長にもなる例は多くなってきた。この動きは、今、安倍晋三首相が推し進めている政策の一環でもあるんだよ。

けんた:アベノミクスですか?

熱血先生:うん。アベノミクスでは、金融緩和、財政出動、成長戦略という「3本の矢」と呼ばれる戦略が打ち出されたね。このうちの成長戦略の中で「女性が輝く日本をつくる」として、女性の活用が盛り込まれているんだよ。

けんた:具体的にはどんなことをしようとしているのですか?

熱血先生:大きくは「待機児童(保育所が満員で入ることができない児童)をなくす」「女性役員・管理職を増やす」「女性が出産した後も職場に戻ったり、就職しやすくする」という3つのことを実現しようとしているよ。特に、「女性役員・管理職を増やす」という部分では、上場(株式を証券取引所に公開)している企業には「役員に1人は女性を登用するように」と呼びかけているようだね。

しょうこ:女性役員や管理職はまだ少ないのでしょうか?

熱血先生:2011年では、女性役員の数は全上場企業で見ると、役員全体のわずか1%程度にとどまっているようだ。ここ数年増え始めているからもう少し比率は上っているんだろうけど、それでもまだ少ないと思うな。同じ時期で海外を見ると、役員の比率はアメリカだと10%を超えているし、イギリスやドイツは15%超、フランスも20%超と報道されている。先進国の中で、日本はまだまだ女性の役員登用が少ないことがわかるね。

しょうこ:まだまだこれからなのですね。

熱血先生:先生はこれからもっと増えていくと思うよ。先月4月、総務省から15~64歳までの「生産年齢人口」、つまり働くことができる年齢の人口推計が発表されたけど、2013年時点では32年ぶりに8000万人を割る低水準になってしまったよ。しかも人口は1995年をピークに減り続けているんだ。働き手が減っていく状況の中で、もっと女性を活用しようという動きは強まっていくはずだよ。

けんた:なるほど。

熱血先生:こうした背景もあって、最近では女性や外国人、高齢者や障がい者など、さまざまな人材を活用していく「ダイバーシティ」という考え方が広まりつつある。経済産業省では「ダイバーシティ経営企業100選」として、多様な人材を活用する企業を表彰する取り組みを進めているよ。

けんた:それはよい動きですね。

熱血先生:他にも経済産業省は、東京証券取引所と共同で「なでしこ銘柄」というのを選定して公表しているよ。これは2012年から始まったのだけど、毎年1回、女性の活用を業績アップにつなげている企業が選定の対象になっている。
25年度の「なでしこ銘柄」は26社が選ばれているよ。

しょうこ:面白い取り組みですね。これからの動きが楽しみです。

熱血先生:うん。「ダイバーシティ経営企業100選」や「なでしこ銘柄」に選ばれた企業が外国人や日本の投資家からも注目されるようになれば、企業も女性の活用に積極的になるだろうし、いい流れになりそうだ。しょうこちゃんやけんたくんが社会人になる頃にはだいぶ変わっているかもしれないぞ。

けんた:男性も、頑張らないとね。

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