明快◎けいざいニュース

増税前の駆け込み消費

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しょうこ:昨日家族でスーパーに行ったら、特設コーナーで缶詰や洗剤などのセールをしていたんですが、お客さんがたくさんいてビックリしました。今年の春から消費税が上がることが影響しているのかしら。

けんた:確かに僕の家でも古い洗濯機を買い替えたなあ。先生、増税前にまとまった買い物をしようとする動きは大きいのですか?

熱血先生:品物によって売れる時期に違いはあるようだけど、駆け込み消費の動きはすでに去年から出ているよ。早めに動きが出たのは住宅で、去年の9月30日までに契約したものについては、仮に引渡しが4月1日以降になっても、引上げ前の税率を適用することとされたからなんだ。

けんた:家は金額が大きいから、増税前と後では違いが大きいでしょうね。

熱血先生:そうだね。住宅の購入と合わせて、新しい家具を揃えようという動きもあって、家具や生活雑貨の売り上げも伸びたようだ。そのほかに自動車や百貨店で扱う宝飾品などの高額品もよく売れたようだよ。新聞報道では、2014年1月の新車販売台数は同月としては過去最高だったそうだ。

けんた:それはすごいですね。

熱血先生:買い物以外にも「駆け込み婚」と呼ばれる結婚式のサービスも盛り上がっているようだ。

しょうこ:結婚式もお金がかかりそうですもんね。

熱血先生:うん。本当はまだ先を予定していたけれど、増税前の方がお得だと考えて、結婚式を3月に早めたカップルもけっこういるらしいよ。ホテルや式場側も、予約から最短20日で式ができたり、割安プランを提供したり、あの手この手でサービスを打ち出しているようだ。

けんた:そういう駆け込み消費はまだまだ続くのでしょうか?

熱血先生:去年までは、住宅や自動車などの高額品が中心だったけど、年が明けてからは、家電などにも動きが出てきたようだね。これからは、増税ギリギリ前の3月末に向けて、生活に欠かせない食品や洗剤などの日用品に広がる見通しだよ。僕たちのような消費者が、増税前にたくさん買い物をしようと考えることを見越して、スーパー、コンビニエンスストアは、値下げとか増量をしたり、ポイントをたくさんつけたり、売り上げを伸ばすさまざまな工夫、いわゆる「駆け込み消費」を狙ったキャンペーンをしているみたいだね。しょうこちゃんが見てきたような特設コーナーでのセールは、これからもっと力が入るだろうね。

しょうこ:でも、みんながそんなにたくさん生活用品を買ってしまうと、4月からの増税後はどうなってしまうのでしょう?

熱血先生:将来必要になるものを先に買いだめするわけだから、増税後は少し消費が冷え込みそうだ。でも、政府は増税後も景気が落ち込まないように、景気対策を打っていくと言っているから、先生はそれに期待しているよ。

けんた:お店や企業では、売り上げが落ちないよう取り組みをするのでしょうか?

熱血先生:まだ具体的にはわからないけど、新しいサービスを考えたり、いろいろな工夫をしようとしているところもいくつかあるね。例えば、スーパーやコンビニエンスストアでは、商品を価格の安いものと高いものに分けてそれぞれに力を入れていくようだ。これまでより安い商品を作り出す一方で、ただ商品を安くするだけでは、価格が安いので売り上げの金額が伸びなくなってしまう。そこで、よい素材を使ったり、高い技術を使ったりして、価格は高くても今までになかった価値を付けた製品も提供するらしい。自動車メーカーも新車に力を入れるようだよ。

けんた:そうした新しい商品がたくさん出てくると買い物が楽しくなりそうですね。

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