明快◎けいざいニュース

上場企業の業績が回復

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けんた:お父さんの会社、業績が良くなったと喜んでいます。景気は良くなっているのでしょうか?

熱血先生:うん、確かに業績が好調の企業は多いようだ。10月の後半から、多くの上場企業が2013年の4月~9月の中間決算を発表したのだけど、上場企業の6割が増収増益という結果になったと報じられているね。これは3年ぶりの高い水準のようだ。

しょうこ:増収増益というのは、どういうことなのでしょうか?

熱血先生:企業はまず会社全体の売り上げを計算して、そこから仕入れ価格やかかった経費などを引いて最終的な利益を出すんだけど、売り上げも最終的な利益も両方とも増えたという意味だよ。

しょうこ:好調なのには何か理由があるのでしょうか?

熱血先生: 1つには、円安が進行したことが挙げられるね。
好調だった企業には製造業が多かったのだけど、こうした企業は製品を海外に輸出することでかなりの利益を上げているところが多い。輸出をする場合は、製品を売った代金はドルなどの外貨で受け取るから、円に対して外貨の価値が高くなる円安になるほうがもうけが大きくなるんだよ。

しょうこ:なるほど。

熱血先生:それから、これまで企業は成長部門への資源の再配分、採算の悪い部門を整理したり、組織を簡略化したり、ムダな経費がかからないように取り組んできた。いわゆる「リストラ(事業の再構築)」だね。こうした取り組みの成果が出始めたことも影響しているようだ。

けんた:業績が好調なのは、主に輸出企業なのですか?

熱血先生:確かに輸出企業が多いけど、携帯電話などを扱う通信業や、小売業など国内の消費者向けにサービスを提供する企業の業績も良かったようだ。去年の年末からの株価の上昇で、企業自体が保有している株式の資産価値も上がるし、株式を持っている投資家を中心に資産が増えたという人が多くなった。だから、そうした人たちが積極的に買い物をし始めて、百貨店などの売り上げも上がったんだよ。

けんた:では、経済にはいい影響が出始めているということですね。

熱血先生:先生はそう思うよ。例えば自動車会社の業績が好調だっだことで、部品メーカーなどの関連の会社の業績も良かったようだ。経済は網の目のようにつながっているから、これからもこうした動きが、どんどん広がっていけばいいと思うよ。

けんた:確かに、うちのお父さんも取引先からの注文が増えて、忙しいと言っていました。

熱血先生:今年の冬のボーナスも、バブル経済と呼ばれていた時期に次ぐほどの伸び率と言われている。ボーナスが増えれば、買い物をたくさんしようと思ったり、旅行に行こうとする人も増えるだろうから、消費がさらに活発になっていくね。円安のメリットを受ける輸出企業だけじゃなくて、国内で利益を上げる内需企業と呼ばれるところにもいい影響が出て来るよ。

しょうこ:そういう流れになればいいですね。

熱血先生:ただ、まだ良い影響が全体に行きわたっているわけではなくて、苦戦しているところももちろんある。例えば、中国やインドなど新興国に比重を大きくおいて輸出している企業などだ。新興国の中には経済成長が横ばいになっている国もあり、その影響で売り上げが伸び悩んでいる企業もあるよ。

けんた:日本だけでなく、ほかの国の経済状況も影響するんですね。

熱血先生:そうだね。それから、日本では燃料の多くを輸入に頼っているので、円安の影響で燃料費が割高になっているんだ。だから航空業界などにとっては負担が大きくなっているんだよ。

けんた:どの業種にも早く良い影響が行きわたって、全体で景気が良くなるといいですね。

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