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東証と大証、現物株式の市場が統合

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けんた:東京証券取引所(東証)と大阪証券取引所(大証)の市場が1つになったと聞きましたが…。

熱血先生:そうだね。まず、2013年1月に東証と大証が経営統合して、新たに日本取引所グループとして発足したね。その後もしばらくは、これまで通り東証と大証はそれぞれ別の市場として運営されていたんだけど、7月16日に両市場が統合されたよ。

しょうこ:東西の取引所の統合、うまくいくといいですね。

熱血先生:そうだね。日本取引所グループという1つの組織の中で、傘下となる東証と大証の機能の統合は、段階的に行われている。まずこの7月は「現物株」と呼ばれる株式が取引される市場が統合したね。それから、今後は2014年の3月までに「デリバティブ(金融派生商品)」と呼ばれる取引を扱う市場が統合される予定だよ。

けんた:統合してどうなったのでしょう?

熱血先生:今回の現物株式の統合は、東証が、大証に上場していた企業を引き継ぐ形をとったんだ。これまで大証だけに上場していた企業は1100社あったから、統合後の東証に上場する企業は3423社に増えたよ。大証から東証に移ることで人気があがるだろうと考える投資家もたくさんいて、東証への移行で株価が上がった旧大証の企業が相次いだようだ。

けんた:それはいいですね。

熱血先生:上場企業の数で見ると、これまでは世界の取引所の中で東証単独では7位だった。でも、東証と大証が一緒になった日本取引所グループは、一気に1位のボンベイ取引所(インド)、2位のTMXグループ(カナダ)の取引所に次ぐ第3位に浮上したよ。

しょうこ:大きな市場になったのですね。

熱血先生:うん。上場企業の数だけでなく、市場で取引される現物株の売買代金で見ても、1位のNYSEユーロネクスト(米国部門)、2位のナスダックOMXに次いで、第3位に躍進したね。

けんた:市場が大きくなると、どんなメリットがあるのでしょう?

熱血先生:これまで別々に運営されていたシステムが1つになることで、かなりの経費削減ができるね。近年は、取引を頻繁に行う投資家が増えていて、ものすごいスピードで取引が行われることが求められている。でも、こうした高機能なシステムを運営するにはたいへんなお金がかかるそうだよ。

けんた:経費削減は大きなメリットですね。

熱血先生:投資家にとっても、使い勝手はよくなりそうだ。市場に集まる買いや売りの注文が増えると、その分スムーズに取引しやすくなるからね。

しょうこ:なるほど。

熱血先生:今は、投資家の取引が全世界の金融商品に広がる流れにあるから、世界規模で取引所が経営統合したり、再編される動きがあるね。だから日本の取引所も、経営統合で効率化を図って、世界の取引所と競っていこうという考えだと思うな。

けんた:そうですか。これからもっと日本取引所の取引が活発になって、市場が大きくなっていくといいですね。

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