明快◎けいざいニュース

富士山が世界遺産に正式登録

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しょうこ:6月22日に富士山が世界遺産として正式に登録されましたね。発表のニュースを見て、私も嬉しくなりました。

熱血先生:本当だね。日本の富士山が「世界の宝物」として認められたのだからね。それに、当初登録から除外されるかもしれないと考えられていた静岡県の「三保松原」も富士山と一緒に登録されることが決まったね。

けんた:はい、ニュースで報道された地元の人の大喜びする様子が印象的でした。先生、もっと詳しく、世界遺産のことを教えてください。

熱血先生:世界遺産は「現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産」と定義されている。登録を認定しているのは、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が主宰する「世界遺産委員会」というところなんだ。

けんた:世界遺産って、現在何件くらいあるんですか?

熱血先生:今年の世界遺産委員会で、富士山を含めて新たに19件の登録が認められたから、2013年現在では981件にのぼるよ。日本では2011年の小笠原諸島、岩手県の平泉に次いで17件目の登録だね。

しょうこ:世界にはたくさんあるんですね。

熱血先生:世界遺産には3種類あって、貴重な自然が残っている「自然遺産」が193件、歴史的な建物や遺跡と認められる「文化遺産」が759件、自然と文化の両方の価値が認められる「複合遺産」が29件認定されているよ。富士山は以前、自然遺産としての登録を試みたんだけど、ゴミが多いなどの問題があって登録までには至らなかった。今回は文化遺産として再挑戦して、やっとその夢がかなったというわけだ。

けんた:なるほど。じゃあ、富士山が世界遺産になったことで、これからどんな影響があるんだろう?

熱血先生:富士山が世界遺産として登録されるのは、正式決定前より有力視されていたんだけど、富士山に関連した企業の株価が上がるという動きもあったよ。例えば、富士山周辺の鉄道を運行し、レジャー施設の「富士急ハイランド」や近隣のゴルフ場を運営する富士急行という企業は、今年の3月くらいから株価が上がり出して、今は22年ぶりの高水準になったようだ。そのほか、旅行会社やインターネットで旅行予約を扱う会社、運動靴や登山用品などを扱う会社などの株価も上昇したよ。

けんた:ニュースでは7月1日の富士山の山開きに、例年より多い登山客が集まったといっていました。お客さんが増えれば、地元の経済も活性化しますよね。

熱血先生:そうだね。世界遺産となれば、日本人はもちろん、海外からの観光客も増えるだろうから、地元の商店街や宿泊施設、観光地もにぎわい出すと思うよ。

しょうこ:それは素晴らしいですね。

熱血先生:でも、安心してばかりはいられないんだ。世界遺産になると、環境がきちんと保たれているか状況を6年ごとに世界遺産委員会に報告しなければならないようだ。それで、厳しい審査を受けなくてはならないんだよ。

しょうこ:審査をするということは、結果次第では登録が取り消されることもあるのですか?

熱血先生:そのようだ。だから、今後、入山者が増えても山の美化が保たれるように努力していくことが重要だよ。今年の夏からは一定の時期、山の保全に役立てるための「富士山保全協力金」として入山者から1,000円を受け入れることになったよ。もちろん義務ではないけどね。

けんた:それはいい考えですね。いつまでもきれいな富士山であるように、守り続けていきたいですね。

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