明快◎けいざいニュース

日本近海にもメタンハイドレートなど豊富な天然資源

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けんた:日本には資源があまりないって聞いていたんですけど、最近では日本の近海で天然資源がたくさんあることが分かったって新聞で見たんですが、本当ですか?

熱血先生:これまで日本は多くの資源を輸入に頼っていたけれど、ここ最近、日本の海底にも多くの天然資源が埋まっていることが発表されているよ。3月には、愛知・三重県沖の海底にあるメタンハイドレートからガスを産出することに成功したそうだ。

しょうこ:メタンハイドレート?

熱血先生:メタンハイドレートとは「燃える氷」とも呼ばれるんだけど、分解すると天然ガスの成分のメタンガスが出てくる氷の塊のようなものなんだ。今、日本では、東日本大震災が引き起こした福島第一原子力発電所の事故の影響で、電力各社が原発を動かすことができなくなってしまっているよね。だから、その代わりに火力発電に頼らざるを得ない状況なので、火力発電に使う液化天然ガス(LNG)の輸入が急増しているんだ。

しょうこ:でももし、日本でも天然ガスがたくさん採れるようになれば、輸入に頼らなくてもよくなりますよね。

熱血先生:そうだね。今回、ガスの産出に成功した愛知県と三重県の沖合には、日本の液化天然ガス輸入量の11年分の資源量が埋まっていることが確認されているんだ。 日本周辺には、メタンハイドレートが埋まっている可能性のある海域がいくつかあるけど、政府は、この4月から6月にかけて新潟県佐渡島の南西沖合でも石油と天然ガスの試掘を進めるようだよ。

けんた:だからいろいろ資源のことが話題になっているか。

熱血先生:今、日本は、アメリカやヨーロッパに比べて高い価格で液化天然ガスを輸入しているから、電気料金も引き上げないと電力会社の経営が成り立たないんだ。でも、国内で安い費用でガスを生産することができれば、電気を安く提供できるようになるんじゃないかな。

けんた:天然ガスを生産するのは、かなりお金がかかるのですか?

熱血先生:うん、それが一番の課題なんだよ。今の技術では、メタンハイドレートからのガスの生産は、まだまだ費用がかかるんだ。政府はガス生産のための技術革新を支援していく方針で、2018年には商業化できるよう推し進めていくようだよ。まず2013年から3年かけて、メタンハイドレートが日本の領海にどれくらい埋まっているのか調査をするそうだ。

しょうこ:これからもいろいろと話題になりそうですね。

熱血先生:そうだね。日本の領海には、メタンハイドレートの他にも、レアアース(希土類)という資源が豊富にあることも分かっているんだ。レアアースとは、ハイブリッド車や電気自動車のモーターや、エアコンなどの家電製品に使われる資源のことだ。東京大学の研究チームは、小笠原諸島(東京都)・南鳥島沖の海底の泥に、レアアースの中でも特にめずらしい「ジスプロシウム」が国内消費量の約230年分以上ある可能性があると発表しているよ。

けんた:やはりレアアースも、採掘にお金がかかるのですか?

熱血先生:そうだね。レアアースの生産は、中国が9割以上を占めていて、価格の上昇などによって、希望どおりに輸入できなくなることが常に心配されている。だから政府は、メタンハイドレートと同様、レアアース採掘の技術開発も急いで進めていくようだ。
この他に、最近は沖縄本島の沖合に金や亜鉛など、約340万トン以上の鉱物資源があることを発見したというニュースもあったよ。これまで沖縄や小笠原海域での埋蔵量は、約5千トンと見られていたけど、それよりもっとあることが分かったんだ。

しょうこ:日本でもそんなにたくさんの資源があると聞くと、うれしいですね。これからの調査が楽しみです。

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