明快◎けいざいニュース

アベノミクス・3本の矢

イメージ

けんた:今、ニュースなどで話題になっているアベノミクスとは何ですか?

熱血先生:アベノミクスは、今の総理大臣である安倍晋三さんが行う経済政策のことだよ。安倍総理の名前に、経済学とか、経済政策を意味する英単語「エコノミクス」を足して、アベノミクスと呼ばれるんだ。

しょうこ:具体的にどんな政策なのですか?

熱血先生:日本はこれまで10年以上もの間「デフレ経済」に陥っている。デフレとはモノの値段が下がり続けることなんだけど、この状態が続くと、経済がどんどん縮小して経済が成長しなくなってしまうんだ。だから安倍総理は「デフレを脱したうえで、名目経済成長率年3%を目指す」という政策を打ち立てているよ。

けんた:デフレからは、どうしたら脱することができるんだろう?

熱血先生:デフレから抜け出すために、安倍総理は政策に3つの大きな柱を据えているよ。
1つ目は大胆な金融緩和を行うこと、2つ目は機動的に財政政策を行うこと、3つ目は民間の投資を呼び起こすため成長戦略を実現することだ。この3つはアベノミクスの「3本の矢」と呼ばれているね。

しょうこ:そういえば、3月半ばに日本銀行の総裁が新しく決まりましたよね。日銀も積極的に金融緩和政策を進めるって言っていました。

熱血先生:しょうこちゃん、よくニュースをチェックしているね。金融緩和を行うというのは、日銀が金融機関の持っている国債などの資産を買い取って、金融機関にたくさんの資金が行き渡るようにするということだ。企業や個人がお金を借りて、設備投資や消費をしやすい環境をつくって、景気をよくしようとしているんだよ。

しょうこ:じゃあ、2つ目の財政政策とはどんなことをするんですか?

熱血先生:人々が盛んに投資や消費をする動きを作るために、金融緩和政策と並行して、政府が公共投資を積極的に行う取り組みだよ。道路や公的な建物など、みんなで使う施設やサービス向けに政府がお金を出して、そのことによって景気をよくするきっかけにしようとしているんだ。

けんた:でも、限られた企業だけが儲かってもだめですよね。

熱血先生:そうだね。だから、効果が全体に波及するよう、3つ目の成長戦略を進める必要があるんだ。政府は企業が成長していくための支援をして、その結果、働く人の給料や雇用が増えることを目指しているよ。企業がもうかって、人々の収入も上がれば、景気もよくなることが期待できるよね。

しょうこ:それで、アベノミクスの効果は出ているのですか?

熱血先生:アベノミクスへの期待感から、安倍新政権の誕生前に比べ株価は上昇しているね。この背景には、これから大胆な金融緩和政策が行われることを予想して、為替が円安に進んでいることもあるよ。市場に資金が多く出回ると、金利が上がりにくくなると考える人が増えて、円の価値が外貨に比べて低くなり、円安に向かいやすくなる。今の株式市場では、円安になると株価が上がる傾向にあるから、円安にともなって株価も上がっているんだ。

けんた:それって、僕たちにとっていいことなんですか?。

熱血先生:株価の上昇は、結果的に企業や人々にいい影響をもたらすよ。でも、円安が進んで海外からの輸入品が値上がりするマイナス面も見られるね。例えば小麦の輸入価格が上がって、パンなど食品の値上がりが心配されている。原油や天然ガスなどの資源価格も上がっているから電気、ガス、ガソリンや灯油などが値上がりする見込みだしね。

しょうこ:それは困りますね。

熱血先生:だから、アベノミクスの3本の矢がそれぞれうまく作用して、最終的には人々の収入が増えて、本格的な経済成長が続くことが求められているんだよ。

イメージ