明快◎けいざいニュース

日銀総裁の人事

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けんた:最近ニュースなどで「日銀」についてよく取り上げられていますが、そもそも日銀とはどんな銀行なのですか?

熱血先生:「日銀」は日本銀行の略で、日本の中央銀行のことだね。「銀行の銀行」とも呼ばれているよ。

しょうこ:銀行の銀行?

熱血先生:そう。日銀では個人のお金は扱わず、銀行同士の取引の決済を行う業務を行っているんだ。そのほかにも、政府が国民から集めた税金を預かったりする「政府の銀行」であったり、みんなが使っているお札を発行する「発券銀行」でもあるんだ。それに日本の金融政策を決定する役割も持っているよ。

けんた:その日銀がどうして今ニュースで話題になっているんですか?

熱血先生:それは今、ちょうど新しい総裁を選ぶ時期だからというのも理由のひとつだね。日銀総裁というのは、日銀のトップのことで、その任期は5年なんだけど、ちょうどこの春(2013年)にその任期が切れるんだ。

しょうこ:日銀トップ…つまり、社長のことですか?

熱血先生:うーん、少し違うな。というのも、日銀の総裁を選ぶときは、一般の株式会社の社長を選ぶ方法とはちょっと違った方法がとられるんだ。

しょうこ:どんな点が違うんですか?

熱血先生:一般の会社の社長は、通常は代表取締役社長というのだけれど、取締役会か、株主総会の決議によって選任されている。しかし、日銀の場合は、「日本銀行法」という法律に基づいて作られた認可法人なので、一般の会社とは異なり、総裁を選出する際は、政府が人事案を国会に提出して、その後、衆議院・参議院の両院の同意を得て任命されるんだよ。

けんた:普通の会社とはだいぶ違うのですね。

熱血先生:日銀は日本経済にとって重要な金融政策を決める公的な機関だからね。ちなみに日銀は株式会社ではないんだけれども、ジャスダック(JASDAQ)という日本取引所グループの株式市場に上場していて、一般の上場株式と同じように売買できるんだよ。

けんた:株式会社じゃないのに株式を発行しているんですか?

熱血先生:いやいや、正確には株式を発行しているわけではなくて、「出資証券」と呼ばれるものを発行しているんだ。例えば、一般の上場株式だと、株式を買うことでその会社の株主になって、会社の重要事項の決定に賛成したり、反対したりできる「議決権」を持つことができるんだけど、出資証券の場合それはないんだ。配当金はあるけれど、支払いには財務大臣の認可が必要で、配当の率も日銀法で定められているよ。

けんた:へぇ~知りませんでした。

熱血先生:いま、新聞やニュースなどで日銀の総裁が注目されているのは、国の中央銀行のトップであるということだけではなく、日本が今後どのような金融政策を打ち出すかという面でも、世界から注目されているからなんだよ。

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