明快◎けいざいニュース

シェールガス

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けんた:最近ニュースで「シェールガス」という言葉をよく聞きます。なぜ注目されているんですか?

熱血先生:シェールガスというのは、地下2000~4000mの頁岩(けつがん)という堅い岩石の地層(シェール層)のすき間にある天然ガスのことなんだ。これまでは、シェール層からゆっくりとしみだしてくるガスを採取していたんだけど、2000年代初頭あたりから、技術革新によりシェール層から天然ガスを大量に採取できるようになった。そのことにより、これまで石油などに依存していた世界のエネルギー事情を大きく変えると言われているよ。

しょうこ:そうなんですね。ところでシェールガスってどこで採れるんですか?

熱血先生:かつての世界生産量トップはロシアだったんだけど、2009年にはアメリカが世界最大の生産国に躍り出たんだ。最近の調査では、シェールガスの埋蔵量の約4割がアメリカにあることが分かっているよ。

けんた:これから、どんな変化が世界に起こるんだろう?

熱血先生:今のところは、シェールガスが安く、大量に生産された影響で、世界の天然ガスの価格が下がっているようだね。
そのほかに、大きな流れとして、シェールガスによってアメリカの貿易収支の改善が期待されているので、アメリカの通貨の価値が高くなる、つまりドル高に向かうと見られているよ。アメリカはこれまで資源の多くを輸入する立場だったけど、これからは輸出をする立場になった。すると、これまでの国全体の輸出額よりも輸入額が多い「貿易赤字」の状態から、輸出額が輸入額を上回る「貿易黒字」に転換して、通貨の価値が上がりやすくなるということなんだ。

しょうこ:あと、日本にどう影響するかも気になりますね。

熱血先生:日本も、東日本大震災の影響で原子力発電所が停止してしまったから、代わりのエネルギーとしてLNG(液化天然ガス)を輸入するようになったよね。このため、日本は輸出額より輸入額の方が上回る「貿易赤字」の状態が続いているんだ。でも、エネルギーを安く輸入できるようになれば、赤字が縮小できると期待されているよ。

しょうこ:「赤字」って言われると、なんだか不安ですもんね…。黒字になって欲しいです。

熱血先生:それから、日本にもシェールガスの採掘に関連した高い技術を持つ企業がたくさんあるから、そういう企業の成長にも期待できそうだ。日本の企業がアメリカのシェールガス関連企業に出資したり、提携したりするニュースも多いしね。そうそう、シェールガスを採掘する際には薬品を噴射するから、公害問題が心配されている。そこでも、公害対策として日本の高い水処理技術が注目されているんだよ。

けんた:シェールガスで、日本にもよい影響があるといいですね。これからもしっかり動きを見ていきたいです。

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