明快◎けいざいニュース

IMFと世界銀行の年次総会を日本で開催

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けんた:この間、東京で国際的な会議が開かれましたよね。どんな会議だったんですか?

熱血先生:あれはIMF(国際通貨基金)と世界銀行が開いた年次総会で、世界中から2万人近くが参加したようだよ。

しょうこ:ずいぶん大規模なんですね。どんな人たちが参加したのですか?

熱血先生:総会に参加したのはIMFと世界銀行に加盟している国々の財務大臣や中央銀行(日本は日本銀行)の総裁や金融関係者や報道関係者などだよ。
IMFとは、現在188ヵ国が参加する国際金融機関のことだね。加盟国が出資した資金を元手にして、経済危機に陥った国があれば資金を供給する役割を持つよ。日本もIMF全体の6%を超える資金を出しているんだ。一番多く出しているのは17%超のアメリカで、日本はそれに次いで2番目になるね。それから IMFでは、世界の為替相場や通貨が安定して機能するように常に各国の経済状況を監視する役割もあって、毎年4回「世界経済見通し」を発表しているよ。

けんた:世界銀行はどんなことをしているのですか?

熱血先生:世界銀行も「世界の銀行」として、各国から集めた資金をもとに、開発途上国に資金を貸し出したり、政策へのアドバイスを行っているんだ。日本も「戦後の復興期」と呼ばれる時期には世界銀行から資金を借りて、東海道新幹線や東名高速道路をつくったよ。日本は、今では資金を出す立場になって、アメリカに次いで2番目に多く資金を拠出している。この点はIMF と同様だね。

けんた:なるほど。今回そのIMFと世界銀行が日本で総会を行ったんですね。

熱血先生:そうだね。この会議では主に世界経済の展望、国際金融の安定をどう図るか、貧困を減らしたり、経済開発、援助効果など、世界的な問題についての話し合いが行われたんだよ。

しょうこ:いろんなテーマが話し合われたんですね。

熱血先生:日本で開催されるのは1964年以来、48年ぶりのことなんだけど、今回は特に、東日本大震災から復興している姿を世界にアピールする目的があったようだ。IMFの専務理事、世界銀行の総裁も被災地の1つである仙台を視察したり、特別イベントとして仙台で会議も開催されたんだ。今年、日本はIMFと世界銀行に加盟して60年目を迎える節目の年だから、ちょうど良い機会になったね。

しょうこ:ほんとうに良かったですね。

熱血先生:総会開催初日の9日には、IMFの世界経済見通しが、前日には世銀の世界経済見通しが発表されたのだけど、先進国だけでなく新興国も含めて、予想されていた数値より、悪い状況であるとして、IMF、世界銀行とも見通しを幅広く下方修正したんだ。その結果、多くの国で株価が下落したんだよ。最終的には「世界経済が減速している」という認識を皆で共有する共同声明が採択されたようだ。また、日本に対しては、経済成長に配慮しながら、中・長期的に財政を立て直していくこと求められているね。

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