明快◎けいざいニュース

日本航空が再上場

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けんた:このあいだ、ニュースを見ていたら、日本航空のことがたくさん取り上げられていました。詳しく内容を教えてください。

熱血先生:日本航空は2012年9月19日、東京証券取引所の第一部に再上場したんだよ。

しょうこ:上場ってどういうことですか?

熱血先生:株式会社のことは、以前、勉強したと思うけど、会社が発行する株式を、証券取引所で売買できるようにすることを上場というんだ。株式を上場しようとする会社は、証券取引所に申請して、一定の基準を満たした会社は審査を受け、それにパスすれば株式を上場できるんだ。上場して取引所で売買できるような会社の株式は、広く多くの投資家に買ってもらうことができるので、会社は新たに株式を発行して資金を集めることが容易になるのさ。
もちろん、上場しなくても、会社が発行した株式を誰かに買ってもらって資金を集めることはできるけど、上場すれば株式を買ってもらう対象がぐっと広がるし、企業の知名度もアップするね。

しょうこ:じゃあ、日本航空は証券取引所に上場することで、たくさん投資家から資金を集めることができるようになったのですね。

熱血先生:そういうことだね。

けんた:でも、再上場したということは、一度上場を取りやめたのですか?

熱血先生:そうなんだ。もともと日本航空は証券取引所に株式を上場している会社だったんだけど、経営状態が悪くなって、会社更生法の適用を申請することになった。いわゆる倒産してしまったんだ。

けんた:それは大変な話ですね。

熱血先生:それで、国の支援のもとに破たんした会社の経営を建て直すことになったんだけど、その時に、日本航空が発行していた株式は「100%減資」という方法ですべて無価値にする方法をとったんだ。

しょうこ:発行していた株式の価値がなくなるなんて、厳しいですね。

熱血先生:そうだね。でも、日本航空の経営が破たんした時、会社の資産をすべて売っても借金が返し切れない状態だったんだ。こういうケースでは100%減資という方法を取ることが多いよ。

けんた:そこまで経営が大変な状態になったのに、もう一度上場できたのはどうしてですか?

熱血先生:それは、新しい経営者がトップに立ち、会社全体で経営状態がよくなるように努力したからだよ。例えば1万人以上の従業員を減らしたり、あまりもうからない飛行機の路線を取り止めたりして、大幅に経費を減らす取り組みを行ったんだ。そのおかげで、赤字だった会社が、黒字になって大きな利益を出せるまでに生まれ変わったよ。

しょうこ:すごいですね。

熱血先生:そして、もう一度新しい株式を発行して投資家から資金を集め、上場廃止から2年7カ月後、再び上場することができたんだ。これまでも上場廃止してから再上場を果たした会社はいくつかあったけど、2年7カ月で再上場したのは一番早いんだよ。

けんた:これからはどうなるのでしょうか?

熱血先生:日本航空は、ムダな経費を減らして収益を上げやすい経営体質に生まれ変わったけれど、最近は格安な航空運賃を提供する航空会社も出てきたよね。競争相手がたくさんあるから、これまで以上にもっといろいろ経営の工夫をしていかないといけないと思うよ。

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