明快◎けいざいニュース

消費税増税

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しょうこ:これから消費税が上がると、生活が大変になると母が心配していましたが…。

熱血先生:そうだね。8月に消費税増税案が盛り込まれた「社会保障と税の一体改革関連法案」が成立したよ。この法案の内容によると、現在5%の消費税が、2014年の4月には8%に、そして2015年の10月には10%に上がるとされているね。

けんた:5%が10%に? まだピンと来ないです。

熱血先生:消費税とは、先生やけんたくん、しょうこちゃんたちが買い物をする時、その都度かかる税金のことだね。お菓子やパン、ノートなどの文房具など商品を買うと、商品の値段に対して一定の割合の税金がかかる。この割合が5%から8%、10%に引き上げられるんだ。

けんた:では、消費税が10%になったら、105円で買っていたパンが110円になってしまうんですね。

熱血先生:そうだね。僕らの生活も大変になるし、お店でも「消費税が上がる分、値上げをすると売り上げが落ちるかもしれない」と心配しているんだ。

しょうこ:どうして消費税が引き上げられるのですか?

熱血先生:増税分は、医療や子育て、そして年金や介護の費用に使われる予定だよ。日本は今、急激なスピードで少子高齢化が進んでいるのを知っているかな? 現在は、65歳以上の高齢者1人につき20歳から64歳までの働く世代の人数は2.4人という割合なんだけど、このままでいくと2050年には、65歳以上の高齢者1人につき20歳から64歳までの人数は1.2人となってしまうんだ。

けんた:つまり、2050年は、1人の若者が1人のお年寄りを支えなくてはいけない時代になるんですね!

熱血先生:そうなんだ。医療や子育て、介護や年金に充てる費用を社会保障費というんだけど、このペースでいくと社会保障費も足りなくなってしまう。消費税を上げると、先生たちの暮らしは大変になるけれど、このまま社会保障費が足りない状態だと、日本全体がもっと大変なことになってしまうかもしれないんだ。
増え続ける社会保障費をまかなうために、国債を発行する方法もとっているけれど、これは一種の借金だよね。日本の借金は今年度1000兆円以上にのぼると見込まれていて、これ以上国債を発行して借金を増やす方法にばかり頼るわけにはいかないんだよ。

けんた:なるほど。では消費税を上げる以外に、もっと良い方法はないのですか?

熱血先生:いい質問だね。もともと、消費税以外にもたくさんの税金があるよ。給料などの所得にかかる所得税、財産を親から相続する際にかかる相続税、財産を他人からもらう際にかかる贈与税や、企業のもうけにかかる法人税、酒税、ガソリン税、たばこ税などだ。この中で、消費税は最も「国民から広く浅く、公平に税金がとれるもの」と考えられて、今回の増税の対象になったんだよ。例えば相続税は、相続が発生した一部の人でないと税金はかからないけど、消費税は品物を買ったすべての人が対象だよね。

けんた:確かに、そういう意味では公平なんですね。

熱血先生:あと、個人の収入にかかる所得税や、企業のもうけにかかる法人税などによって得られる税金は、景気の影響を受けやすい。この点、消費税は生活に必要なものを買う際にかかる税金だから、比較的景気に左右されずに一定の税金を得られる特徴がある。これも大きな理由だね。
それに、スウェーデンやデンマークの消費税は25%だし、ヨーロッパのほうでは20%近い水準の国がいくつもある。世界全体でみると日本の消費税率はまだ低いほうなんだ。

しょうこ:25%!?それはすごいですね。。

熱血先生:問題点もあるよ。この増税で、月に給料を50万円もらう人も、20万円もらう人も、同じように消費税がアップすることになってしまう。当然、収入が低い人のほうがその負担は大きくなってしまうよね。

けんた:確かにそうですね。

熱血先生:収入が少ない人の負担を軽くできるよう、現金を給付したり、食品などの生活必需品には税率をあげないという軽減税率を適用するなど、これからも方策を考えていくようだ。どんな議論が行われるか注目していく必要があるね。

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