明快◎けいざいニュース

新興国の経済成長のスピードが低下

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しょうこ:最近中国やブラジル、インドといった新興国の成長が伸び悩んでいると聞きました。どうしてでしょうか?

熱血先生:しょうこちゃん、いつもちゃんとニュースをチェックしているね。それじゃあ、新興国の最近の経済状況について確認しておこう。国際通貨基金(IMF)のデータによると、新興国全体の経済成長は2011年は6.2%だったものが、2012年は5.7%に低下しているということなんだ。つまり、これまで右肩上がりだった経済成長のスピードが落ちてきているんだね。

けんた:どうしてスピードが落ちているんですか?

熱血先生:新興国は主に、先進国に対して輸出をしたり、先進国から投資をしてもらうことで経済成長をしてきたから、先進国の経済の活力がなくなると、どうしてもその影響を受けてしまうんだよ。今、ヨーロッパ各国の財政が悪化している問題があって、これが世界経済全体に悪い影響をもたらすのではないかと心配されている。このことが先進国だけでなく、新興国の経済成長の足をひっぱる原因の一つになっているんだ。

しょうこ:ヨーロッパの問題が、中国やブラジルなどの新興国にも影響しているんですね。でも、そのことに対して各国の政府はなにか対策を行っているのかしら?

熱血先生:そこでポイントとなるのが金利なんだ。今新興国の政府は金利を下げる政策をとって、景気を上向かせようとしてるんだよ。詳しく説明すると、それぞれの国には中央銀行という銀行(日本では日本銀行)があって、経済が急激に悪化したり、加熱したりしないように金利を上げ下げして調節をとっている。一般的に、景気が良くなる局面では金利を上げ、景気が悪化している時は金利を下げるんだ。

けんた:金利の上げ下げが景気に影響を与えているのか。

熱血先生:新興国ではこれまで連続的に金利を上げて、経済が過熱するのを防いできたんだけど、その反動で経済成長にブレーキがかかったという原因も考えられる。金利が上がると、人々は買い物よりも貯蓄を優先したり、企業も借り入れをして設備投資をするのを控える動きが出てくるから、その影響で経済成長の勢いは弱まってしまうんだ。だから、各国では金利を下げて、企業が銀行からお金を借りやすくしたり、モノを買う人を増やしたりして、経済活動を活発化させようとしているんだ。

実際、中国では2012年の6月に、3年半ぶりに金利の引き下げをしている。高金利を維持していたブラジルでも、2011年夏には12.5%あった金利が、2012年の6月には8.5%まで低下したよ。インドも2012年4月に金利を8.5%から8.0%に引き下げているけど、これは3年ぶりのことなんだ。

しょうこ:なるほど。どの国も景気を上向かせようと手を打っているんですね。

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