明快◎けいざいニュース

日本の借金が過去最大に

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けんた:先日ニュースで「国の借金が過去最高になった」と言っていましたが、日本はそんなに借金が多いのですか?

熱血先生:国の借金は、国債(国が発行する債券)の発行額や借入金などを合わせた金額をいうのだけれど、2011年度末はその金額が959兆9503億円になったんだ。2010年度末と比べると35兆円以上も増えて、過去最高を更新したよ。

けんた:借金はどんどん増えているんですね。でも金額が大きすぎてピンと来ません。

熱血先生:そうかもね。でも、2012年4月1日時点では日本の総人口は1億2765万人。日本全体の借金約960兆円を人口で割ると、国民一人あたり約752万円もの借金を抱える計算になるんだよ。

しょうこ:そんなに! そんなにたくさんのお金、誰に借りているんですか?

熱血先生:以前、国債の話をしたのを覚えているかな? 国は、国民の健康や生活を守るための保障や、学校や教育などの公共サービスを提供しているけれど、そのためにはたくさんのお金がかかるんだ。だから、先生たちのように働いている大人はお給料から税金を払い、その税金が社会保障費や公共サービスの費用として充てられているのだけれど、税金だけでは足りないから、国は国債を発行して、投資家からお金を借りる方法などをとるんだよ。

しょうこ:国債の話、思い出しました。

熱血先生:国の借金の内訳を見ると、8割以上が国債によるものだから、お金を借りている先はほとんど国債を買った投資家ということになる。

けんた:なぜそんなに借金が増えているんだろう?

熱血先生:ひとつは2011年に起きた東日本大震災。国債発行額は2010年度末に比べて約30兆円増えたのだけれど、このうちの3割以上にあたる10兆円強が東日本大震災の復興費用をまかなう復興債なんだ。

けんた:復興にはお金がかかるから、国の借金が増えるのは仕方がない気がしますね…。

熱血先生:もうひとつは、日本では働いて収入を得る若い世代の人口に対して、年金などで生活する高齢者の比率が増えている。だから、高齢者を支える年金、医療などの社会保障費も増大しているよ。国の「平成24年度(2012年度)一般会計予算」では26兆円以上の社会保障費が見込まれているんだ。

けんた:復興費用以上にすごい金額ですね。

熱血先生:それから、国は国債を保有している投資家に定期的に利息を払わなければならないし、期限が来たら借りたお金を返さなくてはいけないんだが、そのための資金もちゃんと確保しておかなければいけないんだよ。この分を国債費というんだけど、年々、国債発行額が増えている分、この国債費も増えている。国債費は2012年度には、約22兆円の予算が組まれているよ。

けんた:以前、先生も国債を買ったとおっしゃっていましたね、すごいなあ。

熱血先生:実は、先生のような個人投資家は全体の5%にも満たないんだけどね…。今のところ日本の国債を持っている投資家の内訳を見ると、国内の銀行が一番多くて全体の約50%を占めている。そして、同じく日本の生命保険・損害保険会社、公的年金や日本銀行などが銀行に次ぐ大口の保有者だね。結局日本は、90%以上は国内の投資家からお金を借りていることになるんだよ。

けんた:なるほど、そういう仕組みになっているんですね。

熱血先生:それでも借金が膨らむのは良いことではないよね。2012年度末は、復興債などの発行も重なって国の借金の額は1000兆円を超えると見込まれている。だから、消費税を上げるなど、借金を増やさないようやりくりしていく方法が議論されているよ。

けんた:いろんな工夫が必要なのですね。

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