ホーム明快◎けいざいニュース> 消費税増税と軽減税率

明快◎けいざいニュース

消費税増税と軽減税率

イメージ

 しょうこ:延期になっていた消費税率10%への増税が、ついに実行されましたね。

 熱血先生:そうだね。今回の増税は増え続ける社会保障費などに充てるために行われたわけだけど、それによって人々が消費を控え、景気が腰折れしないかが心配されているんだ。そのために政府はいろいろと配慮や工夫をしているよ。

 けんた:配慮や工夫とは、例えばどんなことでしょう?

 熱血先生:主には「軽減税率」と呼ばれるものだよ。一部の対象品目については、消費税を10%にせず、8%のままで据え置くんだ。対象は酒類以外の飲み物や食料品(外食を除く)、定期購読契約をしている新聞などだね。

 しょうこ:テレビで「税率が8%のもの、10%のものはどれでしょう?」というように、クイズ形式で紹介されていましたね。

 熱血先生:同じ食べ物でも外食か持ち帰りかで税率が変わるんだ。例えば牛丼とかハンバーガーとか、お店の中で食べるものは外食と見なされて消費税は10%。でもこれを持ち帰って自宅とかで食べれば8%のままだよ。

 けんた:少しでも8%のままのものが多い方がもちろん嬉しいですが、何が軽減税率の対象になるのか分かりにくいですね。そもそも、食品などはどんな基準で低い税率となっているのでしょう?

 熱血先生:以前消費税増税の話をした時に、消費税は「国民から広く浅く公平に課税される税金」という話をしたのを覚えているかな?
消費税以外にも税金はいろいろあるんだけど、例えばそのうちの1つ、給料などの所得にかかる所得税は、所得が少ない人より、多い人がたくさん税金を払う仕組みになっている。
でも消費税は、月に給料を50万円もらう人も、20万円もらう人も、同じ10%という税率がかかるわけだから、収入が低い人のほうが負担は大きくなってしまうよね。

 けんた:はい、そのように教えてもらいました。

 熱血先生:だからこのことに配慮して、収入が低い人の負担を和らげる目的で食費にかかる消費税は8%に据え置こうということになっているんだ。生活に特に必要なもので、収入が低い人ほど占める割合も多くなるからだよ。

 けんた:なるほど。少しでも負担は少ない方がいいですね。

 熱血先生:ただしここで注意してほしいのが、食費と一口に言っても、軽減税率が適用されるか否かの境界線は意外と難しいということなんだ。例えば、サプリメントは食品だから8%だけどビタミン剤は医薬品なので10%だったり、みりん風調味料は食品だから8%だけど本みりんはお酒に分類されて10%だったりする。

 しょうこ:調べてみるのも面白そうですね。(国税庁:消費税の軽減税率制度に関するQ&A参照)

 熱血先生:それから先日、コンビニエンスストアなどで、電子マネーやスマートフォンに搭載されるアプリケーションを使って、現金を使わなくても支払いができるキャッシュレス決済が浸透しつつある話もしたよね。
キャッシュレス決済は、盗難防止や、人件費削減など、様々なメリットをもたらすこともあって、国も利用を推し進めているところだよ。その流れもあって、こうしたキャッシュレスの方法で買い物をした場合は、「ポイント還元」という形で消費者に恩恵がもたらされる工夫もしているんだ。

 しょうこ:なるほど。そうすればポイントを目的とした消費がたくさん行われそうですね。

 熱血先生:ただしこの取組みには期限があって、2020年の6月まで適用されるよ。具体的に還元されるポイントは、中・小規模の店舗(インターネット販売サイトも含む)だと5%、コンビニのようなフランチャイズチェーン店舗や、ガソリンスタンドだと2%になる。

 けんた:そうやってキャッシュレス決済の普及が進んでいったら、そのうち現金を支払ったりしなくなるかもしれないなぁ。

 熱血先生:そういうこともあるかもしれないね。景気の動向も含めて、今後も社会の変化を注意して見ていく必要がありそうだね。

イメージ