明快◎けいざいニュース

円高が進み、過去最高の高値を更新

イメージ

しょうこ:夏休みで海外旅行に行っていたいとこが、昨日戻って来たんですが、「円高で得をした」って喜んでいました。

けんた:あれ、おかしいな?うちのお父さんは「円高が進んで大変だ」って話していますけれど…。ニュースで「今日は1ドル○円×銭で前日比×銭の円高…」とか言っているのを聞きますが、よく意味がわからないので、教えてください。

熱血先生:まず、日本のお金を海外のお金に交換する時の話からしていこうか。例えばアメリカに旅行に行く時は、ドルという通貨を使うから、日本の通貨の円をドルと交換して出かける必要があるよね。この時、1ドルに交換するにはいくらの円が必要かは、その時々で100円だったり90円だったり、刻々と変わるんだ。

しょうこ:なぜ金額が変わるんですか?

熱血先生:交換する金額は、円を買いたい人とドルを買いたい人のバランスで決まるんだ。ドルより円を買いたい人が多くなると、ドルに対して円の価値が高くなる傾向になる。この状態を「円高ドル安」っていうんだよ。反対にドルの価値が高くなると「円安ドル高」ということになるんだ。今年の8月は史上最高の円高ドル安が進んで、1ドル=75円台という金額がついたんだよ。

けんた:円高は、円の価値が上がるのだから、いいことではないのですか?

熱血先生:そうだね、でも円高に進むとうれしい人とそうでない人が出てくるんだ。円高になるというのは、例えば1ドル100円で交換できたのが、1ドルを80円で交換することになる状態だね。しょうこちゃんのいとこのように、これから海外に行ってお金を使う人や、海外から商品を輸入する人にとっては、これまでは1ドルと100円を交換していたのが、80円で済むことになるから、20円分お得になるんだよ。
反対に、海外に商品を輸出する人はどうだろう。輸出で売った商品の代金はドルでもらうんだけれど、日本円に換金する際にこれまでは1ドルを100円で交換できたのに、円高で80円にしか交換できないことになる。つまり、20円分儲けが減ってしまうんだ。

けんた:なるほど。お父さんの会社はたくさんの商品を海外に輸出しているみたいだから、円高になると損をしてしまうのですね。

熱血先生:日本はけんたくんのお父さんの会社のように、海外に製品を輸出して利益を出している会社が多いから、円高になると経済にとって良くないと考えられている。
でも、一方で前向きな動きもあるよ。「円高=海外の通貨に対して円の価値が高まっている」ということは、これまでより安い金額で海外の品物が買えると話したよね。この状況を利用して、海外の会社を買う日本企業が増えているんだ。活動の拠点を海外に持てば、取引も拡がって事業を発展させることが期待できる。それに、新しいビジネスも取り入れられるからね。

けんた:なるほど。円高になると悪いこともあるけれど、いいこともあるのですね。でも、どうして今、円高が進んでいるのですか?

熱血先生:今は、アメリカとヨーロッパが財政赤字の問題を抱えていて、世界的に経済が不安定な状況にな状況なので、「日本のお金を持っているほうが安心」と考えて日本の円を買う人が大勢いるから円高が進む傾向にあるんだ。

けんた:日本もいろいろ大変だと思っていたけれど、海外ももっと大変な状況なのですね。

イメージ